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入学式前に学生服届かず…謝罪するも「受注の予測“大外れ”した」

2022年4月7日 21:18
入学式前に学生服届かず…謝罪するも「受注の予測“大外れ”した」

7日に行われた入学式には、自分の学生服で参加できなかった中学生もいました。東京・西部の中学校や高校の入学式を前に、一部の新入生らに学生服が届いていない問題で、ムサシノ学生服の社長が「受注の予測が大きく外れた」と釈明しました。

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7日、東京・西部で中学校や高校の入学式が一斉に行われました。

入学式までに制服が届かなかったため、学校のリサイクルを借りた生徒の姿がありました。制服のサイズはブカブカのようです。

――届かなかったのは、ムサシノ学生服?

「そうですね。最初のスタートが(学生生活の)モチベーションもかわるので、ひと言連絡があってもよかった」

大事な晴れの日に間に合わなかった学生服が、7日午後3時ごろ、ようやく自宅に届き、「うれしいです」と喜びを表しました。

「モヤモヤが少しとれたなって。また、お借りしていた制服をお返ししないといけないので」

東京・西部を中心に制服販売指定校は約320校にのぼるというムサシノ学生服は入学シーズン直前の5日、ホームページ上で学生服の納品が遅れることを明かしました。

6日は取材に応じていませんでしたが、7日午前6時半前、ムサシノ学生服の田中秀篤社長が取材に応じました。田中社長は「本当に申し訳ないと思っています」と新入生に謝罪をする一方で――

ムサシノ学生服 田中秀篤社長
「今回、この年は、それ(受注の予測)が、私の会社としては“大外れ”してしまいまして」

その後、7日午前10時半ごろ、田中社長は記者会見を行い、「6日時点で、届けられていない制服は約100着」と説明しましたが、別の問題もありました。

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入学式前日の6日に学生服が届かず、ムサシノ学生服に電話で問い合わせていた親子には、夜になって制服が到着しました。ホッとしたのもつかの間、到着した時点で、「制服にはシワや糸のほつれがあった」といいます。

迎えた入学式当日の朝、サイズも注文とは違うことに、母親からは「これ3年間着るにはちょっと…」と不満が…。それでも、都立高校に入学する本人は「泣きそうになりました。届いた時、ずっとニコニコして、『これから高校生になれる』という気持ちでうれしい」と、自分の制服で、入学式に参加できる喜びをかみしめていました。

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今回の騒動の理由について、ムサシノ学生服の田中社長は、「今すぐお答えできてたら(騒動に)なってないんですね。ちっさいことが大きいことになるっていう業界なのかな」と、“業界全体の問題”をほのめかした上で、受注の予測を大きく外した理由について――

ムサシノ学生服 田中秀篤社長
「コロナがでたり、濃厚接触者で(メーカーの)工場が少し止まってしまうとか、私学と公立の比率が無償化とかで定まらないと」

関東にあるムサシノ学生服とは別の複数の販売店に話を聞くと、「実際、新型コロナウイルスの影響でメーカーの製造が遅れたものの、私学の無償化については、去年と状況は同じで、遅延の理由にならないのでは」との指摘もありました。納期が遅れることがわかった先月末の時点で、「自宅に謝罪に行った」という販売店もありました。

対応の不手際が大事を招いたムサシノ学生服は「すべての制服を納め、時間が許す限り、学校や生徒に謝りたい」としています。

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