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「写真もっと映えると」“立ち入り禁止”菜の花畑を踏み荒らす人があとをたたず…

2022年4月6日 19:23
「写真もっと映えると」“立ち入り禁止”菜の花畑を踏み荒らす人があとをたたず…

桜と菜の花が同時に見られる埼玉・幸手市の権現堂公園では、いま、菜の花を踏み荒らす行為が起きています。菜の花畑の中には入らないよう呼びかける看板もありますが、花畑の中で写真を撮ろうとする人の姿が見られました。

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埼玉・幸手市の権現堂公園で大きな桜の下に広がるのは、見頃を迎えた菜の花畑です。

桜と菜の花が同時に見られ、春の訪れを存分に味わえるこの場所で、いま、起きているのが、菜の花を踏み荒らす行為です。花畑の中に入り込む人があとをたちません。あちこちで花畑の中に入る人々の姿がありました。

そのワケは、「写真撮影」とみられ、中には、花畑の中で集合写真を撮ろうとしている人たちもいました。

花畑の中に道のようなものまでできてしまい、菜の花は茎から折れ、地面に倒された無残な姿になっていました。入らないよう呼びかける看板もあります。中で写真を撮っていた人に話を聞いてみました。

――花畑への立ち入りが禁止なのは知っていましたか?

香港からの観光客
「知らなかったです。他の人を見て、『あ、大丈夫そうだ』と思って、花ともっと近くで(撮ると)写真がもっと映えると思って」

美しい景色を台無しにする行為に、公園の担当者は、「今年が1番ひどいです。もう少し考えていただければ、とは思っていますよね。我々としては、一生懸命育てて花を咲かせている方としましては、心が痛いところがございます」

地面に踏みつけられると菜の花が育たなくなるとして、立ち入らないよう呼びかけを続けるということです。