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「4割前後は奇形の実」特産品の柿が“変形” 「初めての経験」 受粉行う6月の天候不順で? 宮城県

2022年11月16日 21:50
「4割前後は奇形の実」特産品の柿が“変形” 「初めての経験」 受粉行う6月の天候不順で? 宮城県

宮城県で特産品の柿が異様な形に変形し、生産者を悩ませています。

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干し柿が特産品の宮城・丸森町。収穫の時期を迎えるなか、今年は柿の形に異変が起きています。

お尻が割れたように変形しているものや、ニョキっと突起のように伸びた部分があるものなど、奇形の実ができていたのです。

柿農家・佐藤靖さん
「(例年)1本の木に数個レベルの珍しいものなんですけど、今年はうちの畑でもだいたい4割前後は奇形の実ができている状況。私も、農業始めてから初めての経験です」

はっきりとした原因は分からないといいます。その上で考えられるというのが、受粉を行う6月の天候不順です。

柿農家・佐藤靖さん
「(6月の)低温で、本来受粉で飛ぶはずのミツバチとかの昆虫の動きが悪かったのかなと」

宮城県は、この変形について「発芽から開花の時期にあたる春先に気温が高く、また、同じ時期に1日の中で日中と夜の寒暖差が大きかった」ことが要因の1つと考えています。

柿農家は、変形した柿もできるだけ干し柿に加工して販売したいと考えていますが、出荷量は例年の6割ほどになる見込みだということです。

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