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福島第一原発1号機の堆積物“燃料デブリ”可能性高まる

2022年5月27日 0:08
福島第一原発1号機の堆積物“燃料デブリ”可能性高まる
ペデスタル開口部(今月19日)

東京電力は、メルトダウンした福島第一原発1号機の内部調査で確認された堆積物について、燃料デブリである可能性がこれまでよりも高まったと発表しました。

東京電力が福島第一原発1号機の原子炉格納容器の内部において、水中ロボットを泳がせて行った調査では、溶け落ちた核燃料が冷え固まった「燃料デブリ」とみられる堆積物が多く確認されています。

東京電力によりますと、今月20日と21日の調査で、「ペデスタル」と呼ばれる原子炉を支える円筒状の構造物の外周にある4つの地点において堆積物から飛び出してくる中性子の量「熱中性子束」の測定を行ったということです。

中性子は核燃料が核分裂した際発生する粒子で、堆積物から飛び出してくる中性子の数が多いほど「燃料デブリ」である可能性が高まるということですが、いずれの地点においても高い値の「熱中性子束」が確認されたと発表しました。

こうしたことから、東電は、堆積物は「燃料デブリ由来と判断するのが妥当」とし、「燃料デブリ」である可能性がこれまで以上に高まったとの見解を示しました。

一方、今月19日の調査においては、「ペデスタル」の作業用出入り口付近のコンクリートの壁がなく、鉄筋がむき出しになっているのが確認されていました。

これについて東京電力は、過去の耐震性の評価において、仮に「ペデスタル」の一部のコンクリートが欠損していたとしても、大規模な地震に耐えられるとの結果が示されているとした上で耐震性については、今後の詳しい調査において、さらに明確な判断をしていきたいとの考えを示しました。

写真提供:IRID/日立GEニュークリア・エナジー