将棋の八大タイトルの中でも最高位の竜王戦七番勝負の第3局が、25日から福岡県・北九州市で始まりました。

午前9時前、藤井聡太八冠（21）は、淡い青の羽織姿で対局室に現れました。挑戦者は同学年の伊藤匠七段（21）です。これまで藤井八冠が2連勝で、第3局に勝利すれば、タイトル防衛に王手をかけることになります。

注目の対局、その勝敗同様に注目されるのが、“勝負スイーツ”です。今回の竜王戦では、実行委員会が藤井八冠と伊藤七段が食べる10種類の候補を事前に選出しました。すべてご当地・北九州のこだわりが詰まったスイーツです。

この日、午前の“おやつ”に藤井八冠が選んだのは「もなか」でした。この「福を呼ぶ 河豚最中」を販売しているのが、北九州市で70年以上続く和菓子店です。

――これは何をイメージ？

梅園　邑本元嗣 社長
「関門海峡のフグをイメージしています」

フグをかたどった「もなか」は、粒あんを一つ一つ手で詰めることで、食感や風味を表現しています。（※「福を呼ぶ 河豚最中」1個 162円）

梅園　邑本元嗣 社長
「関門地方では、フグのことを『フク』と呼ぶ風習があって、その『フク』にかけて『福を呼ぶ最中』というネーミングで。うちのモナカはとても甘いので、食べて、頭を休ませて頑張ってほしい」

竜王戦第3局の勝敗は、26日午後には決まる見通しです。