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有給休暇は、自分のために休むという意識を

2019年7月4日 16:57
有給休暇は、自分のために休むという意識を

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「有給休暇 希望と現実」。リーマントラベラー、休み方研究家の東松寛文氏に聞いた。

サイボウズチームワーク総研が行ったアンケートによると「今年4月から義務化された5日間の有給休暇の取り方」について、希望は「まとめて長期休暇」が37.9%と一番多かったのに対し、現実は「1日や半日単位の休みを複数回」が半数以上となった。

また、有給休暇の過ごし方については、希望は「泊りがけ旅行」「日帰りレジャー」が上位となった一方、現実は「自宅でゴロゴロ」「たまった家事、家の用事」という回答が上位となった。


――この話題について東松さんにフリップを書いていただきました。

「“自分のため”の休み」です。

希望は「泊りがけ旅行」だけど、現実は「自宅でゴロゴロ」とありました。「泊りがけ旅行」というのは自分のためにやりたいことです。しかし現実は「自宅でゴロゴロ」、これは週明けの仕事を見越しての行動といえます。これは会社のための休みになっていると思うんです。

自分のために休みを取ると意識を変えれば「長期で休みを取りたいです」と勇気を出して言えるようになると思います。会社のために休みをとることも大事ですが、自分のための休暇になっているかをいま一度、考えることが必要かなと感じました。


――休む目的が明確になれば、有休を取るということは可能になるのでしょうか。

自分の好きなことをやるとか、目的を持ってしっかりと休むことが大切です。私の場合であれば「旅行」ですが、先送りしていたことや何でもいいので自分のやりたいことをすればはまってくると思うんですよ。

短い休みしか取れなかったとしても、それでも楽しめたのであれば、次はどうやってやろうかと考えると思います。自分にとってメリットのあるかたちで休んでいくことが大事だと思います。


――しかし、人によっては「ゴロゴロする」のが好きな人もいると思います。そういう人は、「ゴロゴロするぞ!」という意思を持って休めばいいのでしょうか。

そうです。先週の土日の私がそうでした。日本にいましたので、絶対「ゴロゴロするぞ」と思って、ほぼベッドの上でネットフリックスを見ていました。そのように意思を持って休むことでよりリフレッシュできます。自分のための休みになっているかを考えることはすごく大事だと思います。

【the SOCIAL opinionsより】