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和歌山の「パンダ3頭」中国へ 16頭の子宝“ビッグパパ”…白浜で“最後の食事”

2023年2月22日 20:36
和歌山の「パンダ3頭」中国へ 16頭の子宝“ビッグパパ”…白浜で“最後の食事”

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで育った、お父さんパンダの「永明」と、永明の双子の娘「桜浜」「桃浜」が中国に返還されるため、22日午後、関西国際空港に到着しました。

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アドベンチャーワールドでは22日朝、お父さんパンダの「永明(えいめい)」が最初にパンダ舎から出てきました。朝から落ち着いた様子で竹をほおばり、白浜での“最後の食事”を楽しみました。一方、永明の双子の娘、「桜浜(おうひん)」と「桃浜(とうひん)」は終始、落ち着きがない様子。故郷からの出発を惜しむかのようでした。

最後の観覧日となった21日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドのパンダ舎には、約4600人のファンが駆け付けました。

パンダファン
「みんなそれぞれ個性があって、いつ見ても幸せな気持ちにしてくれる、そういうパンダたちでした」

今から28年前、永明は日中共同で繁殖研究をするため中国からやって来ました。白浜で16頭の子宝に恵まれ、“ビッグパパ”となった永明。「飼育下で自然交配し繁殖した世界最高齢のパンダ」という、すごい記録を持っています。

30歳の永明は、保全と継続的な繁殖研究のために。8歳の桜浜と桃浜は中国でパートナーを探し、未来の繁殖を目指すということです。

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3頭は22日朝、約100人のスタッフに見送られながらアドベンチャーワールドを後にしました。

パンダファン
「長い間みんなを楽しませてくれて『ありがとう』という気持ちでいっぱいです」

そして、3頭は22日午後、関西国際空港に到着。22日夜、中国・四川省へと旅立ちます。

※2月22日午後6時53分ごろ放送「news every.」より