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石川県いまも“孤立”15地区 馳知事「まずは安全な場所に」「戻れるようにしますから」 長引く避難生活の課題は…

2024年1月13日 18:44
石川県いまも“孤立”15地区 馳知事「まずは安全な場所に」「戻れるようにしますから」 長引く避難生活の課題は…

能登半島地震の発生から13日目。石川県の七尾港に13日の朝、最大300人が宿泊可能な大型フェリーが入港し、14日から避難者の受け入れを始めます。

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指宿文記者(石川・輪島市)
「午前9時過ぎです。雪が降りしきる中、自衛隊員らが、これまで捜索が行われていなかった場所を中心に捜索活動を行っています」

地震後に火災が発生し、およそ200棟が全焼した輪島市の朝市通りでは、この日も自衛隊などによる大規模捜索が行われました。

これまでに石川県内では220人が亡くなり、うち災害関連死が13人となっていて、長引く避難生活の環境改善が課題となっています。

こうした中、七尾港では13日朝、防衛省がチャーターした民間の貨客船「はくおう」が入港しました。

自衛隊の関係者によりますと、最大300人が宿泊可能で、14日から避難者の受け入れを開始します。宿泊は1人1泊で、トイレや風呂、ベッドなどを完備し、少しでもリフレッシュしてもらうのが狙いです。

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また、道路の寸断などにより、石川県内では今も15の地区でおよそ800人の孤立状態が続いています。

馳浩知事は13日、NNNの取材に対し、「今月中に県内の孤立状態を解消したい」と述べました。

石川県・馳浩知事
「(被災者には)まずは身を安全な場所において災害関連死を防いでいただきたい。最終的には皆さんが地元に戻れるようにしますから、今はとにかく出てくださいということです」

ヘリやボートを活用し、石川県内のホテルや旅館など2次避難所への移送を急ぎたいとしています

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一方、県内では13日から「大学入学共通テスト」が2日間の日程で始まりました。5229人が出願し、金沢市内の会場では朝から多くの受験生の姿が見られました。

七尾市から来た受験生
「1月1日に起きた地震のあとから全然集中できなかったので、それがとても厳しかった。今までやってきたことを全力で出し切って頑張ろうと思う」

被災地では受験票を紛失した受験生に「仮受験票」を発行していて、今月27日と28日の追試験を受けることもできるということです。