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石川・七尾市に大型フェリーが入港 最大300人が宿泊可能、避難者受け入れへ 能登半島地震

2024年1月13日 12:18
石川・七尾市に大型フェリーが入港 最大300人が宿泊可能、避難者受け入れへ 能登半島地震
能登半島地震の発生から13日で13日目。石川県七尾市の港には、最大300人が宿泊可能な大型フェリーが13日朝に入港し、14日から避難者の受け入れを始めます。中継です。

石川県七尾市の七尾港です。後ろには13日朝に到着したばかりの大型フェリーが停泊しています。この後、70人ほどの自衛隊の隊員が、避難者の受け入れに向けて船内の準備にとりかかるということです。

13日午前8時半ごろ、七尾港に入港したのは、防衛省がチャーターした民間の貨客船「はくおう」です。自衛隊の関係者によりますと、最大300人が宿泊可能で、各避難所から希望を聞き取った上、14日から受け入れを開始します。

宿泊は1泊ずつで、トイレや風呂、ベッドなどが完備されていて、七尾市では今も、ほぼ全域で断水が続く中、少しでもリフレッシュしてもらうのが狙いです。

石川県によりますと、最大震度7を観測した元日の能登半島地震で、13日午前9時までに215人が亡くなり、このうち災害関連死が13人となっていて、長引く避難生活の環境改善が課題となっています。

一方、道路の寸断などにより、石川県では今も17地区で、およそ2000人の孤立状態が続く中、馳浩知事は、さきほどNNNの取材に対し、「今月中に県内の孤立状態を解消したい」と述べました。

石川県・馳浩知事「(被災者には)まずは身を安全な場所において、災害関連死を防いでいただきたい。最終的には皆さんが地元に戻れるようにしますから、今はとにかく出てくださいということです」

陸路が閉ざされた状態の中、ヘリやボートを活用し、石川県内のホテルや旅館など2次避難所への移送を急ぎたいとしています。

気象台によりますと、石川県では13日、平地でも雪が降る見込みで、13日夜から14日にかけてのさらなる冷え込みに注意が必要です。