大雨警戒 大町町の病院で200人以上孤立
九州北部では断続的に大雨が降っており、警戒が続いている。佐賀県大町町の病院では現在も200人以上が孤立している。
佐賀県などによると、28日午前9時半ごろ、大町町の鉄工所が冠水し、敷地内にあったタンクからおよそ7万リットルの油が流れ出した。漏れた油は製品のボルトを冷やすもので、ただちに健康への被害はないという。
油は鉄工所からおよそ1.5キロ離れた順天堂病院と併設する老人保健施設の1階に流れ込んだ。このため、入院患者や入所者、職員などあわせて200人以上が孤立状態となっているが、体調不良を訴える人はいないという。
順天堂病院・曽和信正医師「油はまだ水の上に浮いている状態ですべりやすい」「1階のものを2階にあげたりして、職員はみなさんいらっしゃいますので、落ち着いて対応されています」
病院内には人工呼吸器などが必要な患者もいて、今のところ運び出す予定はないという。29日朝から自衛隊がボートで食料や物資の搬入を続けている。