台風１５号の影響で交通機関がマヒし、成田空港には９日夜から利用客およそ１万７０００人がとどまったが、１０日朝、成田空港と都心を結ぶ電車が運転を再開した。ただ、路線によっては、混乱がまだ続いている。

成田空港会社などによると、台風１５号の影響で、成田空港に乗り入れているＪＲと京成電鉄は９日の始発から運転を見合わせたほか、周辺の高速道路が通行止めになった影響で、高速バスの運行も止まった。この影響で、一時、およそ１万７０００人が、空港内にとどまり、寝袋などで一夜を過ごす客も多く見られた。

成田空港へ到着した人「不便ですね。上海から帰ってきて、飛行機乗ってきたあとだったので、休まることなくみたいな感じでちょっとしんどかったですね」

１０日朝になって、成田空港から都心などを結ぶバスや京成本線などが、徐々に運行を再開し、空港内の混雑は解消し始めているという。

成田空港へ到着した人「シカゴから４時くらいに着いたんですけど、とにかく成田から早く出たいなと」

一方、ＪＲ成田線は、台風の影響とみられる架線トラブルで、全線で運転を見合わせているが、ＪＲ東日本によるとまもなく再開する見込み。

また、横須賀線も送電設備故障の影響で、逗子駅と久里浜駅間の上下線で運転を見合わせていて、混乱はまだ続きそうだ。