気象庁「大雨いつ終わるか明確に答えられない」
気象庁は、山形県に加え新潟県でも、これまでに経験したことのないような大雨になっているとして、4日午前1時50分すぎ、最も高い「警戒レベル5」にあたる大雨特別警報を発表しました。気象庁は会見で、降水域が小さいため予測が難しく、「大雨の状況がいつ終わるのか明確に答えられない」としています。
午前1時50分過ぎに大雨特別警報が発表されたのは新潟県村上市と関川村です。
気象庁によりますと、村上市と関川村ではこれまでに経験したことのないような大雨となっていて、災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です。命の危険が迫っているため、ただちに身の安全を確保するよう最大級の警戒を呼びかけています。
気象庁は午前3時前から会見を開き、想定よりも前線の南下する速度が遅く、長い時間、同じような地域で猛烈な雨が降り続いていると説明しました。
また、「スケールの小さな降水域のため、予想が難しく、状況がいつ終わるのかは明確に答えられない」としています。
新潟県では、日付が変わってから「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されているほか、3日午前3時の降り始めから4日午前2時までに、関川村下関では427.5ミリの雨量を観測するなど、局地的に記録的な大雨となっています。
今後、雨の降り方によっては、他の自治体にも特別警報を発表する可能性がありますが、気象庁は「大雨特別警報」の発表を待つことなく、自治体からの避難情報に従い、身の安全を確保してほしいと呼びかけています。