日本航空などは農水産物の輸出手続きを市場の中で全て完結できる、国内初のワンストップ物流サービスをスタートさせました。

成田空港から車で10分ほどの場所にある成田市公設地方卸売市場に運ばれたのは、千葉県の鴨川で水揚げされた魚や成田市でとれたイチゴなど新鮮な農水産物です。

日本航空などが始めた物流サービスは、農水産物の集荷から検疫検査などの輸出手続き、航空コンテナへの積み込みの一連のプロセスを温度管理された市場の中で全て完結させるものです。

通常、空港で行う輸出手続きやコンテナに積み直すなどの作業が市場でできるため、出荷までにかかる時間を約12時間短縮でき、朝とれた農水産物を夕方の飛行機にのせて鮮度が高い状態で、その日のうちにアジアの国に届けることができるといいます。

政府は、2030年に日本産食品の輸出額を5兆円にしたい考えで、日本航空では、この取り組みは農水産物の輸出拡大にもつながるとしています。