元千代田区議に懲役2年6か月求刑 入札情報で“収賄” 初公判で起訴内容認める
東京・千代田区が発注した工事の入札情報を漏らし、見返りに賄賂を受け取った罪に問われている元区議の初公判が7日開かれ、元区議は起訴内容を認め、検察は、懲役2年6か月を求刑しました。
元千代田区議の嶋崎秀彦被告は、2020年、千代田区立お茶の水小学校・幼稚園の設備工事をめぐり、入札情報を漏らし、見返りに、業者側から現金や商品券などの賄賂を受け取った罪などに問われています。
7日の初公判で嶋崎被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。
被告人質問で嶋崎被告は、政治活動の支援を受けていた業者側から、入札情報を教えてほしいと依頼があったとし、「長年の付き合いの中でどうしても断れなかった」などと述べました。検察側は、「入札の公正を害し、継続的・常習的犯行で悪質」「有力区議会議員としての影響力を悪用して、責任は重大」だとして、懲役2年6か月を求刑しました。
一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。
判決は、来月16日に言い渡されます。