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ラグビーW杯から学ぶ「パートナーシップ」

2019年9月19日 14:20
ラグビーW杯から学ぶ「パートナーシップ」

世の中で議論を呼んでいる話題についてゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「あす開幕、ラグビーW杯」。「田中宏和運動」の発起人、「ほぼ幹事」として、ギネス世界記録を目指している田中宏和氏に聞いた。

ラグビーワールドカップ2019が、9月20日から11月2日まで開催される。アジアで初めて開催される日本大会。日本全国の12会場で参加20チームが優勝を目指す。


――田中さんには、今日のSDGsのテーマ「(17)パートナーシップで目標を達成しよう」の視点からお話を伺いたいと思います。まずはフリップをお願いします。

『我を差し出す。』と書きました。ラグビーほどパートナーシップというか、連帯を感じさせるスポーツはないと思うんですね。私自身が五郎丸選手は今度出ないということを最近知ったようなにわかファンですが、まさにチームのために、勝利のために、自分の体を投げ出し、自分を犠牲にしていくこと――「ONE for ALL,ALL for ONE」と言われますが、まさに「パートナーシップで目標を達成しよう」というのが重なったので、この『我を差し出す。』という言葉を選びました。


――ラグビーの姿を見て学べることはどんなことでしょう。

このだ円球のボールが、このゲームを面白くしていると思っていて、ちょっとした動きでどこに転ぶかわからないじゃないですか。この形がゆえに、ボールを落としたりとか。私は同姓同名とか、たまたま同じ名前の人で集って、遊んでるわけですが、とても似たものを感じて、こういうたまたまとか、偶然性のものを取り入れて楽しむというのもラグビーの面白さだと思っています。


――このたまたまや偶然性を楽しむには本当にチームワークが必要だと思うんですが、なかなかチームプレイが苦手な人もいると思うんです。何か秘けつはあるんでしょうか。

まさに心を開いていくとこだと思うんです。自分の可能性を自分だけに閉じていったら面白くなくて、時には我を差し出したりして、世の中、AIなどで必然や合理性、最適性などを追いかけるときに、むしろそのたまたまを、出会いを楽しんでいくという気持ちが、これから必要になっていくと思うんですよね。


――今はネットが便利な時代で、ついコミュニティーの中に入っていかないという選択をしてしまう人もいますが、まずは自ら入ってみると。

そうですね。冒頭のデータにもありましたがオンラインだけのコミュニティーの人も多くて、オンラインからオフラインのコミュニティーにつなげていくことで、より豊かな人間関係とか生活が見えてくると思います。


――持続することが難しいということですが、パートナーシップを持続することは何が一番大事なんですか。

何でしょうか、思い込みでしょうか(笑)。私の同姓同名の活動も会ってみると他人と思えないんですよ。みんなよく言うのが、出会った瞬間から初対面なのに親戚のように付き合うみたいな。でもこれって名前が一緒なだけなんですよね。だから人は逆に、そんなちょっとしたことで仲良くなれる、つながっていけるというのが人間という生き物なんじゃないかと思います。


■田中宏和氏プロフィル
広告代理店に勤めながら、同姓同名の「田中宏和」が、一堂に会する「田中宏和運動」の発起人、「ほぼ幹事」として、ギネス世界記録を目指している。また、東日本大震災後、被災3県の子どもたちで編成された東北ユースオーケストラの事務局長として運営に携わっている。


【the SOCIAL opinionsより】