起業する人増える?法人設立がオンラインで
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「法人設立 オンラインで容易に!?」。SetGo共同創業者の齋藤アレックス剛太氏に話を聞いた。
内閣府は、世界最高水準の起業環境を実現するために、法人設立手続きのオンライン・ワンストップ化を行うとしている。定款認証および設立登記を含めた全ての手続きのワンストップ化は2020年度中に実現するとしている。
ネット上では…
「時間も手間もかかるので専門家にお願いした」
「全ての行政手続きを電子化すべき」
「セキュリティが心配」
などの意見があった。
――デジタル先進国エストニア在住の齋藤さんにご意見をうかがいます。フリップをお願いします。
「ブログ感覚」です。
これはエストニアで法人を設立するときに、みんながよくいっていることなんですがブログやツイッターなどSNSのアカウントを開設するような感覚で法人を設立できてしまうんです。
これはギネス世界記録でエストニアは法人登記の申請が18分でできてしまうんです。いま私たちが作っているSetGoのプラットフォームだと本当に10分くらいでできてしまいます。
このようにハードルが低くなることにより、実際に法人を設立する心理的負担というのも下がってくるので新しいことが始めやすくなると思います。
ベンチャー企業で会社を立ち上げるときというのは、やることが色々あります。そんななか役所に足を運んだりするような時間的なコストもなくなるので本質的な業務に、より集中できる未来というのが近づいているのかなと思います。
――エストニアでは実際、スタートアップされる方というのは多いのですか。
スカイプを生んだ国というのもあって第2、第3のスカイプ、スカイプに続けという号令のもと色々な人たち、若者たちも含めてスタートアップされる方が多いですね。
――日本でも法人設立手続きのオンライン、ワンストップ化を目指しているのですが浸透していくものでしょうか。
実際、私もエストニアで法人を立ち上げたのですが、役所に行ってやるのと、オンラインでやるのとどちらがいいかといったら、やはりオンラインで完結したほうが手続きに時間がとられないので利便性がいいです。人々はより便利な方に流れていくと思います。
――こういったことが進んでいくことはとても良いことですね。
はい、非常にポジティブなことだと思います。
■齋藤アレックス剛太氏プロフィル
エストニア在住の起業家。エストニアに進出したい日本法人向けのサポートを行っている。また世界有数のIT立国であるエストニアのリアルな情報を日本に届けている。齋藤さんは外資系コンサルティングファームを経て、エストニアに移住。電子国家エストニアのエッセンスを日本へ届け続ける。
【the SOCIAL opinionsより】