“じゃこ天は貧乏くさい” 秋田県知事が「非常に情けない」発言を謝罪 愛媛側は…
四国の名物「じゃこ天」について「貧乏くさい」などと発言した秋田県知事が、25日に謝罪しました。一方、愛媛県側は「じゃこ天をきりたんぽ鍋に入れたら、もっとおいしいのでは」などと“冷静な対応”を見せています。
◇
25日に秋田県の佐竹敬久知事が急きょ、記者会見を開きました。
秋田県・佐竹知事
「四国の方々、県民のみなさまに大変に不快な思いをさせたということで、心からおわび申し上げたいと思います」
知事が謝罪したのは、23日の自らの発言についてです。行政のトップらが集まった秋田市での講演会の中で、四国地方を訪れた際に飲んだ酒について「(四国地方の酒は)うまくない」と話したといいます。さらに、愛媛県の名物、魚のすり身を揚げた「じゃこ天」についても「貧乏くさい」と話しました。
この四国地方を“けなす”発言に対し、全国から批判や苦情が…。これに対し、四国、愛媛県民の感想を聞きました。
――(じゃこ天が)“貧乏くさい”と
愛媛県民
「え!? 残念ですよね、おいしいのに」
愛媛県民
「そこに住んでる人のことを考えないといけないと思うので、それは考えて発言してほしい。県のトップであるので」
じゃこ天を製造 かまぼこ店
「ちょっと悲しいですね。みんな真面目にやってますので」
愛媛県は「秋田県の料理を褒めるためにユーモアを交えて発言されたのではないかと思うが、愛媛にはおいしい食べ物や地酒がたくさんあるので、ぜひまたお越しになってご堪能いただきたい」としました。
◇
秋田県知事の発言に対して25日、愛媛県知事が見せたのは“冷静”な対応でした。
愛媛県・中村時広知事
「揚げたてのじゃこ天は格別でありますし、本当においしいんです。秋田県のきりたんぽ鍋に入れると、もっとおいしいのかなと思います」
秋田県・佐竹知事
「四国の知事さん方におわびをしたいと思います。ついつい調子に乗って、非常にああいう場所で、発言すべきではないことを発言したことについて、非常に情けないという思い。大変に不穏当、不見識な発言であったと思います」
佐竹知事は現状、自らの減給などの処分は考えていないということです。