東京五輪 マラソン・競歩“札幌開催”決定
来年の東京オリンピックのマラソンと競歩は、札幌で実施されることが正式に決まった。
1日の会談で、IOCのコーツ調整委員長は、会場変更の権限はIOCにあること、札幌開催の経費は東京都は負担しないことなど、4つの点で東京都などと合意したと発言した。
これに対し、小池知事は次のように話した。
東京都・小池知事「IOCの決定に同意することはできませんが、最終決定の権限を有するIOCが下した決定を妨げることはしない。あえて申し上げるならば“合意なき決定”でございます」
「合意なき決定」と強調した小池知事は、札幌開催を受け入れた理由として、都の費用負担がないことのほか、「さらに戦うことも検討したが、法律的にも勝てる可能性は少なく、その道をとることは賢明ではないと判断した」と述べた。
また、協議が長引けば、選手が新たなコースでの練習や準備に影響が出るため、「それはのぞむところではない」と語った。
一方、大会組織委員会の森会長は、札幌でのマラソンの発着地やコースについて、12月のIOC理事会で承認を得たいと話した。発着地は市中心部の大通公園で調整が進められている。
また、追加費用の負担については、IOCや大会組織委員会、それに北海道や札幌市が引き続き協議することになる。