桜満開で戻る客足…新生活で引っ越し需要も高まる “まん延防止”解除から1週間
東京でまん延防止等重点措置が解除されて1週間が経ちました。都心の桜も満開で、行楽地では客足が戻り、今後に期待する声も聞かれました。また、新生活シーズンで大忙しなのが、引っ越しを行う会社です。今年は、引っ越しの需要が高まっているといいます。
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28日朝、東京・浅草を訪れた女性が、「楽しみですー!初めてですー!」と胸を躍らせ、久しぶりに会った友人と乗り込んだのは人力車。
この時期の目玉はやはり、桜の並木道を疾走するコースです。東京では、27日に桜が満開となりました。春の風を受けながら、スカイツリーもセットでみることができます。
利用客
「きれいでした、桜が」
東京のまん延防止等重点措置が解除されて1週間が経ちました。
(株)時代屋・碓井雅大主任
「目に見えて多くなりましたね、人力車に乗るお客様も、純粋にお花見にいらしてるお客様も。ちょうど“まん延防止”も解除されたので、両方の意味でこれから期待しています」
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桜の季節は旅立ちの季節。28日、上智大学で卒業式が行われました。卒業生からは「短かったです」「2年しか(キャンパスに)通えなかったから」といった声が聞かれました。
卒業式では感染対策のため、家族の出席は1人まで。卒業生は間隔を空けて座っていました。
大学生活の半分がコロナに翻弄された今回の卒業生。それでも、学生は前向きでした。
卒業生
「コロナ禍で学んだ精神を生かして、社会人、強く頑張っていきたいなと思っています」
卒業生
「学生という守られる立場ではもうなくなるので、しっかりと自覚を持って、勉強もちゃんと続けて頑張っていこうと思います」
新たに社会人になる学生にとって、親は人生の大先輩。
卒業生の母親
「今日が卒業ですけど、社会人としてはこれからがスタートなので、地道に歩んでいってほしいです」
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新生活シーズンで大忙しなのが、引っ越しを行う会社です。
次から次へと運ばれていく大きな荷物。今年は、引っ越しの需要が高まっているというのです。
アップル引越センター社長室長 鈴木邦康さん
「更新のタイミングとかで引っ越しを抑えた方々が戻ってきた」
2年前の春、緊急事態宣言が出て引っ越しを控えた人が、今回の更新のタイミングで引っ越しをしているのではないかということです。
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こうした中、東京都では28日、新たに4544人の感染を確認しました。2日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。コロナ禍で迎えた3度目の春。収束に向け、引き続き感染対策が求められます。