2か月半ぶり“まん延防止”解除 午後9時過ぎに「乾杯」も…
まん延防止等重点措置が解除された東京で、23日、新たに6430人の感染が確認されました。新規感染者の減少傾向が続いています。時短営業をしてきた飲食店からは、約2か月半ぶりの通常営業に期待と不安の声が聞かれました。
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前日の寒さが和らいだ23日、東京都内では、お花見する人も多く見られました。
女性
「春を感じられていいです」
「きのうは暖房つけなかったです。停電したら怖いなと思って」
23日午前中まで出されていた、電力需給ひっ迫警報。停電が心配された中、通勤時間帯にトラブルが起きていました。東京・足立区の江北駅の前には、バスを待つ人の行列ができていました。
駅員
「運転再開の見込み、現在たっておりません!」
23日朝、東京・足立区を走る日暮里・舎人(とねり)ライナーでは、一部区間で停電が発生し、一時、全線で運転を見合わせました。
集電装置の不具合が原因だとしていて、電力需給ひっ迫の影響ではなかったということです。
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同じ頃、東京・上野動物園にも行列ができていました。
臨時休園が続いていましたが、まん延防止等重点措置の解除を受け、約2か月ぶりに営業を再開しました。
訪れた親子
「やっと開いたので、良かったなと思います」
23日の東京の感染者は6430人。20日連続で、前の週の同じ曜日の人数を下回っています。
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約2か月半ぶりに解除されたまん延防止等重点措置。
22日夜、東京・新橋では、午後9時以降、久しぶりにお店でグラスを傾ける人たちがいました。
有薫酒蔵 松永大さん
「予約は多少増えてますね。やっぱりみんな、大手を振って飲めるというのは大きいところかなと」
久しぶりの深酒か、飲み過ぎてしまった人もいました。
会社員(30代)
「最高でしたね、(帰り遅くて)嫁は怒っています」
何度も強いられてきた我慢。
前野原温泉さやの湯処 吉岡隆男店長
「お風呂入られて、ご飯食べて帰っていただきたいんですけど、飲んだり食べたりをせずに帰られるお客さんが非常に多かった」
これまで全ての要請に応じてきた、東京・板橋にある温泉施設「前野原温泉 さやの湯処」は、22日から、食事処の夜の営業時間を通常に戻したといいます。
お客さん
「夜、疲れてる時には、ビールとか飲みたいなって」
吉岡店長
「新型コロナがなくなったわけではないので、感染対策は今後もしっかりやらなければならない。とはいえ、今まで我慢していたところが少しでも改善できることを期待しています」