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両陛下訪英 最終日に“思い出の地”オックスフォードへ…留学生に笑顔で

2024年6月29日 6:12
両陛下訪英 最終日に“思い出の地”オックスフォードへ…留学生に笑顔で

イギリス訪問最終日の天皇皇后両陛下は、かつての留学先・オックスフォードを訪問されています。これに先立ち、天皇陛下は「思い出の地に雅子と2人で立つことができたのは、本当に幸せなこと」と話されました。

最終日の訪問先に選ばれたのは、天皇皇后両陛下が留学された思い出の地オックスフォードです。

コレッジの学長
「はじめまして」

天皇陛下
「ありがとうございます」

陛下と会話ができたという留学生に話を聞きました。

日本人留学生(撮影)
「陛下、こんにちは。先月から留学を始めました」

天皇陛下(撮影)
「そうですか」

日本人留学生(撮影)
「ありがとうございます」

天皇陛下(撮影)
「よい留学生活を」

日本人留学生
「とてもにこやかで優しい雰囲気で、ちょっと興奮しています。いやーうれしかったです」

皇后さまは1988年から2年間、ベイリオル・コレッジで学ばれました。

日本時間28日午後11時15分ごろ、皇后さまは天皇陛下とともに赤いガウンを着用され、オックスフォード大学の「名誉法学博士号」の授与式に臨まれました。天皇陛下は1991年に大学から名誉法学博士号を授与されています。

このあと向かわれるのは、天皇陛下が23歳から25歳まで学ばれたマートン・コレッジです。

鈴木あづさNNNオックスフォード
「天皇陛下は毎朝8時15分からキッチンでトーストとゆで卵。そしてダイニングホールからシリアルと紅茶をとって、座席でほかの学生たちと朝食をとられていたということです」

天皇陛下の親友 キース・ジョージさん
「天皇陛下のことはいつも『ヒロ』と呼んでいました」

こう語るのは、陛下の留学時代を知る親友キース・ジョージさん。見せてくれたのは、ダンスパーティーで撮ったという写真でした。

――何の話をしているんですか?

天皇陛下の親友 キース・ジョージさん
「私(キースさん)のダンスはなんて下手なんだろうって」
「私が部屋のドアをノックして夕食を食べに行こうと誘うと、天皇陛下は『すぐに行くよ』と」
「天皇陛下は(大学での)経験が自分の肩書や立場の影響を受けることを望みませんでした。私たちが友達だったのは、純粋な友情があったからなんです」

カメラの前で今回の訪問の感想を述べられた陛下。

天皇陛下
「歴史あるロンドンの建物の荘重なたたずまい。それからまたテムズ川、そういったものを眺めながら、やっぱり何か『思い出の地に戻ってきた』という印象を強く持ちましたし、そのような中で『おかえりなさい』というふうに言っていただいた。“Welcome back”ということを多くの方から言っていただいたこと、本当に私はうれしかったですし、その思い出の地に今回、雅子にとってもこのイギリスは思い出の地ですので、2人でもって立つことができた。これは本当に大変幸せなことだというふうに思っております。本当にイギリスで、本当に多くの方々から温かく迎えていただいたことを大変うれしく思っておりますし、今回の私たち2人の国賓としての訪問が今後の日本・イギリス両国の友好親善に貢献することを心から願っております」

(6月28日放送『news zero』より)