BA.2系統への置き換わりに警戒感 東京都
まん延防止等重点措置が解除された東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、急速に進むオミクロン株・BA.2系統への置き換わりに警戒感を示しました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「オミクロン株BA.1系統からBA.2系統への置き換わりが急速に進んでおります。警戒が必要であります。救急医療体制が未だ大きく影響を受けております」
都内の感染者の7日間平均は、23日時点で、およそ6123人で、緩やかな減少傾向が続いているものの、新たなオミクロン株の種類、BA.2への置き換わりが急速に進んでおり、専門家は警戒感を示しています。
今月8日から1週間の都の独自のPCR検査で、BA.2疑いと判定された件数は、速報値で、前週の17.8%のおよそ2倍となる38.5%と急増しています。
一方、医療提供体制については、およそ2か月ぶりに、警戒レベルを最も深刻なレベルから1段階引き下げ、上から2番目の「通常の医療が制限されている」としました。
専門家は、「高齢者の入院患者数などが高い値で推移しており、医療機関では多くの人手を要している」として、引き続き医療提供体制の動向を注視する必要があるとしています。