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1人で食べない!お餅による窒息事故防止

2019年12月13日 17:28
1人で食べない!お餅による窒息事故防止

世の中で議論を呼んでいる話題について意見を聞く「opinions」。今回は「お餅による窒息事故を防ぐには」。山本健人医師に聞いた。

東京消防庁のまとめによると、都内では2014年から2018年までの5年間に餅を喉に詰まらせ、482人が救急搬送されている。また過去5年間で月別に見てみると、最も多いのは1月で184人、次いで12月が68人となっており、冬場に増加している。ネット上では「以前喉に詰まって死にそうになった」「正月の雑煮気をつけなきゃ」「高齢者でなくとも餅は喉に詰まる」などの意見があった。

――やっぱり冬になるとお餅を食べたくなりますが、その中で山本さんにご意見を伺います。まずはフリップをお願いします。

一言では非常に難しいですが、あえて選ぶとしたらということで『1人で食べない!』と書いてみました。実は、私自身が幼い頃に祖母をお餅による窒息事故で亡くしておりまして、実際お餅による窒息事故で亡くなる方というのは非常に多く、特に9割が高齢者というデータもあるんです。重要なのはお餅を食べるのであれば、細かく小さな大きさに切る。よく噛んで食べる。そして重要なのは、1人で食べない。御家族の方皆さんで一緒に食べて、何かあった時にすぐに対処できるようにしておくということですよね。

――1人で詰まってしまうと、どうにも出来なかったりしますよね。だからたくさんの人と一緒に食べるということで。

そうですね、その方がいいんじゃないかなと思います。

――もし万が一ですけれども、お餅が詰まってしまったらどう対処したらいいですか。

周りに人がいれば、例えば口を開けて直接見れば手で取ってもらうことできますし消防庁が勧めているのは背部叩打法と言って、肩甲骨と肩甲骨の間を強く叩くと。

――何回くらい?

何度も何度もとにかく出るまで強く叩くと。もちろん窒息で意識がなくなってしまったりした場合は、すぐに救急車を呼ばないといけないですが、まずは背部叩打法を試してみるというのが一つの手だと言われてますね。


――やっぱりその方法を試すにも1人だとできないですもんね。

そうですね。ですので皆で一緒にということですよね。


――なるほど。やっぱり1人で食べるお餅よりもみんなで食べるお餅の方が美味しいですもんね。

それがお餅の良いところだと思います。


――そういった意味でも、1人で食べないということを気をつけながらお餅を楽しんでいただけたらと思います。


■山本健人氏プロフィル
医師。消化器外科医として働きながら、一般の人に向けた医療情報の発信を積極的に行っている。「外科医けいゆう」のペンネームで医療情報サイト「外科医の視点」を運営するほか、様々なWEBメディアで定期連載。2019年11月には「医者が教える正しい病院のかかり方」という書籍も出版した。山本さんは2010年に京都大学医学部を卒業した後、複数の病院に勤務。その中で医師と一般の人との間にある医療情報の格差に課題を持ち、情報発信をスタート。医療の現場にいる人間が必要と思う情報を一般の方々にも届けたいとの思いで活動している。


【the SOCIAL opinionsより】