“非常戒厳”尹大統領が失職「とても残念で申し訳ない」 賛成派・反対派が決定に涙 韓国
韓国の非常戒厳を巡って尹錫悦大統領が失職し、拘束される人も出ました。
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4日午前11時、韓国・ソウル。
「これより尹錫悦大統領の弾劾事件に対する判決の宣告を始める」
「罷免」つまり“失職”か、「棄却」“続投”か。
韓国 尹錫悦大統領(去年12月)
「自由憲政秩序を守るために非常戒厳を宣言します」
去年12月、韓国社会に混乱をもたらした「非常戒厳」。
宣言した尹大統領を弾劾するのが妥当かどうか、憲法裁判所の判断が4日に示されました。
尹大統領の罷免に反対する集会には約1万5000人、賛成派の集会には1万人ほどが集まったといいます(いずれも警察による推定)。
読み上げ開始から22分。
「被請求人の尹大統領を罷免する」
NNNソウル 西山聡記者
「今、午前11時22分です。全会一致での弾劾が妥当だという決定が出ました。賛成していた集会では大きな歓声が上がっています」
言い渡されたのは、「罷免」。
NNNソウル 西山聡記者
「涙を流している、そんな人の姿も見られます」
裁判所は尹大統領について、「法治国家・民主主義国家の原理に反した」としています。
罷免賛成派
「今までのみんなの苦労が報われたようでうれしいです」
一方の罷免反対派は意気消沈。こちらも涙が見られました。韓国メディアによると、尹大統領の支持者の中には、裁判所の近くで警察車両の窓ガラスを割り、拘束された人もいるということです。
午前11時22分をもって、“即時失職”した尹氏。
尹錫悦氏のコメント
「みなさまのご期待にそえずとても残念で申し訳ありません。これまで韓国のためにお仕事できて大変光栄でした」