プラスチックごみから“一点物”の工芸品
プラスチックごみを一点物の工芸品に。
一見ガラス製品のような色鮮やかな器。実は、プラスチックごみが生まれ変わったものです。手掛けているのは、プラスチック製品の設計・少量生産をしているテクノラボ。今回、海岸に漂着するプラスチックごみをカラフルな工芸品に作り変えるプロジェクトに乗り出しました。
作り方はプラスチックごみを粉砕機に入れ、粒状にします。さまざまな色のフレークができるので、表現したい色を組み合わせ、型に入れます。プレス機を200度以上に熱して成型。できたのは、円盤の板です。その後、再度オーブンに入れて温め、ボールを使って、器のかたちをつくっていきます。ちからの加減や、使う道具によって、そのときにしかできない“一点物”の工芸品が誕生します。約60グラムのプラスチックで、1枚のお皿が出来上がります。
“使い捨てられる”というイメージのプラスチックですが、デザイン性の高い一点物をつくれば、長く使ってもらえるのではないかと考え、思いついたプロジェクトです。
現在は一般のプラスチックごみで試作している段階。海洋プラスチックごみが問題になっていることから、国内の海岸を調査して、今後は海ごみから作る予定です。
テクノラボ・潮俊希さん「一点物のプラスチック(製品)が世の中に増えることによって、捨てられない長く使われるものがたくさん出てくることを期待しています」
【the SOCIAL trendより】