「Giveでつながる社会」をつくる
一般社団法人giv代表・西山直隆氏。「giv」というサービスの内容や仕組み、利用者の感想などについて話を聞いた。
――まず「giv」というサービスについてわかりやすく教えていただけますでしょうか。
「giv」は自分ができること・好きなことを必要としている人に提供し、それをもらった方が、また別の違う誰かに自分のできることをつなげていく、いわゆる「ペイフォワード」とか「恩送り」といわれる仕組みのプラットフォームを運営しています。
――どういう人たちが参加しているのでしょうか。
今、現状はオペレーションを4つのカテゴリーに絞っていまして、美容・健康・食それから学び、これらに関連する価値を提供する方々に入っていただいていて、美容ですと例えば美容師さんやネイリストさん、健康ですと例えばトレーナーさんやヨガのインストラクターさん、そういう方々に入っていただいています。
――「giv」を体験した方はどのような感想をお持ちですか。
一番最初は正直、半信半疑といいますか、「テイク」ありきで「ギブ」をするといった感じでした。例えばお米をもらえるのであれば空いている時間帯に髪の毛くらい切りますという方は一定数いらっしゃるんですが、どんどんやっていくうちに面白いのがもう「テイク」はいいから、「ギブ」をもっとさせてほしいというふうにどんどん変わっていくといったところは我々もやっていて非常に面白いポイントでした。
――「ギブ」したら相手が返してくれるというわけではなく、「ギブ」したらその相手がまた他の人に「ギブ」をして、「ギブ」がつながって自分にいつか返ってくるという形なのでしょうか。
そうですね。仕組みとしては、我々の中にコミュニティマネジャーという方が存在していて、彼、彼女がそれぞれ参加いただける方々の、どういう「ギブ」が提供できて、あるいは自分が受ける場合にどういう「ギブ」を提供してほしいかという情報をもとに、我々の方でマッチングさせていただいています。ですので、自分が送りたい方に「ギブ」できる、あるいは受けたい「ギブ」がしっかりと受けられるような形で回しています。
――「ギブ」がまわりまわって自分の満足感も得られるし、「ギブ」が楽しくなってくると先ほどおっしゃっていましたけれども、そういう心の豊かさが得られるということなんですね。
精神的な豊かさを求められる、そういう場を作りたいと思っています。これはもう仕事でもプライベートでもない、サードプレイスとなるような場を作っています。
――参加したい方はどうやって参加すればいいのでしょうか。
実は今まで1年間は、クローズドなコミュニティで運営していたのですが、ちょうどまさに来週からですね、我々オープンにして参加いただけるようにしますので、ぜひ「giv.link」と検索していただきますと、事前登録ができるようになりますのでご参加いただければと思っています。
■西山直隆氏プロフィル
一般社団法人giv代表。好きなことを提供=ギブして、自分もみんなも豊かにつながる「giv」というコミュニティと仕組みづくりに取り組む。西山さんは19歳で起業し、約2年で会社を売却。その後大手メーカーを経て、上場を目指すベンチャー企業の支援をするための会社に転職。日本からシンガポールに渡り、起業家の支援に関わった。その中で金銭的・物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさが得られる社会の重要性を感じ、現在のサービスを立ち上げた。
【the SOCIAL guestより】