巨大地震は予測可能か 学者が真っ向対立
阪神・淡路大震災から25年。16日夜放送の深層NEWSでは、政府が公開している今後30年間で震度6弱以上の地震が起きると予測した地図に関して、巨大地震の予測は可能かどうか、地震学者の意見が真っ向から対立した。
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東京大学ロバート・ゲラー名誉教授「この地図を見ると、危ないとされた南海・東南海・東海に(ここ数十年)何も起きてない。比較的安全といわれた東北に2011年にマグニチュード9があった。だからこれはハザードマップではなく“外れマップ”と呼ぶべき。全く危ないところでなく、危なくないところが危ないという間違った印象を受ける」
首都大学東京・中林一樹名誉教授「ゲラーさんが“外れマップ”とおっしゃったが、“当たりマップ”になるのは、南海トラフ(地震)が起きたり、首都直下(地震)が起きたりした時には“当たりマップ”になるんですよ。(地図で)黄色いところは地震が起きないと考えるのが間違い」
また、京都大学の鎌田教授も、いつ、何が起きる可能性があるのか、アバウトでもいいから国民が知っておくのは、防災の観点からも重要だと指摘した。