世界の海を再現したクレヨンやペンの芯をリサイクル… “SDGs文具”とは?
新生活前の3月は文具の売れ行きが伸びると言われているそうです。そんな中、いま環境を意識して作られた全く新しい文具、“SDGs文具”というものが登場し話題になっていました。米澤かおりキャスターの取材です。
まず訪れたのは、東京・渋谷にある生活雑貨の専門店「渋谷ロフト」。そこで見せてもらったのは、環境保護のために管理された森林の木材を使ったボールペンでした。環境への負荷を少なくするため木を切った分だけ植林しているそうです。パッケージも、再生紙を使っていて、ペン立てとして使うこともできるんです。そして一番の特徴は、替え芯。
渋谷ロフト 文具売場 熱田真希さん
「使い終わった替芯を入れて送るとリサイクルに送られる仕組みになっています」
パッケージが封筒になっていて、使い終わった芯を、パッケージに入れて送ると、リサイクルされる仕組みなんです。
店内にはほかにも、ペットボトルを再利用して作った文具ケースやネックストラップ、卵の殻や廃棄米から作ったボールペンなど環境に配慮した商品を販売していました。
渋谷ロフト 文具売場 熱田真希さん
「(SDGs文具を)手にしていただいて環境を考えるきっかけになってほしい」
続いては東京駅前にある雑貨店。そこで見つけたのは…
世界各地の海の色を再現したクレヨンでした。12色ある色の名前は、それぞれが海のある場所の緯度と経度になっています。ケースに書かれたQRコードにアクセスすると色の元となった海の衛星写真を見ることもできます。
米澤キャスターが気になったのは赤色のクレヨン。ウクライナにある干潟です。夏になると藻が乾燥して、ニンジンにも含まれるベータカロテンを生成するため赤く色づくのだといいます。
米澤かおりキャスター
「こんな色の海も世界には存在するんですね。知らなかった。面白いですね」
美しい色を持つ地球を大切に思って欲しい、そんな願いを込めて作られたこのクレヨン。自然環境の大切さへの意識にもつながり、国内だけでなく海外のデザイン賞も受賞しています。
環境保護を意識した新しい文具SDGs文具、皆さんも手に取ってみてはいかがでしょうか?