新幹線の地震対策検証へ 国交省が委員会立ちあげ
今年3月、福島県沖で発生した地震で東北新幹線が脱線するなどの被害が出たことを受け、国土交通省は新幹線の地震対策を検証する委員会を立ちあげました。
今年3月の地震で、構造物の被害によって線路がゆがんだり、逸脱防止装置が一部外れるなどの被害が出たことを受け、国土交通省は、これまで進めてきた新幹線の地震対策が妥当だったかを検証するための有識者による検証委員会を立ちあげました。
今後、「構造物の耐震対策」「早期地震検知システム」「列車の脱線・逸脱防止」の3つの項目についてワーキンググループを立ちあげて検証をすすめ、検証委員会としては、夏ごろに中間とりまとめを行う予定です。
委員会では、「東日本大震災以降、地震活動が活発化していて、耐震補強は急ピッチでやるべき」との意見が出たといい、国土交通省は、新幹線を運行する「JR各社を巻き込み、速やかに実行に移していきたい」としています。