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宅配すしを“素手で”ぺたぺた触る配達員 頼んだ客「怖くて頼めない」 出前館…SNS拡散後にようやく返金

2023年9月16日 6:55
宅配すしを“素手で”ぺたぺた触る配達員 頼んだ客「怖くて頼めない」 出前館…SNS拡散後にようやく返金

出前の配達員が、荷台に載った「すし」を客に届ける直前に、“素手で”触り、そのまま届けたという一部始終を、出前を頼んだ客が目撃し、撮影していました。宅配会社は動画がSNSで拡散された後に、ようやく返金。問いただす客に、配達員が語ったこととは――。

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今月12日、東京・昭島市で、出前を頼んだ客によって撮影され、SNSで拡散されたある動画には、衝撃の光景が収められていました。

出前の「すし」を載せた宅配バイクが到着したのですが……配達員が、客に届けるはずの「すし」を、“素手で”次々と触っています。両手でつまむような動きをしたり…、指でなでたり…。崩れた「すし」を整えているのでしょうか。直前までハンドルを握っていたとみられる手で、「すし」を“直に”触っているのです。

撮影者
「バイクが来たのが見えたので、『あれ、バイク来たのに、なかなか来ないな』と見に行ったら、バイクのところで、すしをひっくり返したりしていたので」
「おすしを触ってたので、これはありえないだろうって思いましたね」

配達していたのは、フードデリバリー大手「出前館」のスタッフです。

その後、何食わぬ顔で、こう言ったといいます

撮影者
「普通に『出前館、おすし持ってきました』って言われた」
「『動画撮ったんだけど!』って話して、そしたら『すみません』…みたいな」
「『ありえなくない?』と話したら、『ちゃんと消毒しました』と…そういう問題じゃないでしょ」

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撮影者は、すぐに「出前館」に連絡したといいますが……メールで謝罪はあったものの、この時点で返金はされなかったといいます。また、配達員への指導についても、具体的な内容が示されなかったということです。

対応が不十分だと思ったため、SNSに動画を投稿したという撮影者。すると、「出前館」から再びメールが来たといいます。

「出前館」から撮影者に届いたメール
「この度は、配達員の対応によりご不快な結果となってしまい、大変申し訳ございませんでした」
「対応した配達員を特定出来ましたため、厳重な処置をさせていただきました」
「今回のご注文については、ご返金対応を取らせていただきたく存じます」

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出前の「すし」を素手で触る行為について、街の人に聞いてみると――。

自営業(30代)
「どんな手かわからないのに、触られたら…安心して受け取れない」

ただ、こんな意見もありました。

大学生(20)
「“食品が崩れてた”というクレームが配達者に来るなら、確かに直すということもあるのかな」

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もし、目撃していなければ、“素手で”触ったこの「すし」が、“そのまま口に入る可能性”があったかもしれない……これについて、撮影者は――。

撮影者
「(目撃して)不幸中の幸い、というか」
「いつも、おすしとか頼むけど…(今後)ちょっと怖くて、頼めないですよね」
「まぁ、もう二度とやってほしくないですね」

出前館は私たちの取材に対し、事実を認め、配達員に対して指導の徹底に努めていくとしています。


(9月15日放送『news zero』より)