バイク止めて…素手ですし触る配達員 そのまま「おすし持ってきました」 動画拡散で出前館が謝罪
出前館の配達をめぐり、ある動画がSNSなどで拡散、波紋を呼んでいます。その動画には客に届ける直前、配達員が荷台に載った「すし」を次々と素手で触る様子が映っていました。
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今月12日に東京都昭島市で撮影されたのは、出前を頼んだおすしが到着した際の様子です。配達員が荷台に載ったすしを、次々と触っています。その手は、何もつけていません。素手です。直前までハンドルを握っていたとみられますが、人さし指でなでる様子も映っています。撮影者は驚きの光景を目撃しました。
撮影者
「バイクが来たのが見えたので『バイク来たのになかなか来ないな』。見に行ったら、最初『食べているのかな?』と思って『何をやっているんだろう?』。おすしを触っていたので、これはあり得ないだろうと」
配達していたのは、フードデリバリー大手「出前館」のスタッフ。その後、何食わぬ顔で次のように言ったといいます。
撮影者
「普通に『出前館おすし持ってきました』と言われた。『動画撮ったんだけど!』と話して『すみません』みたいな。『あり得なくない?』と話したら『ちゃんと消毒しました』と」
撮影者は、すぐに出前館に連絡しましたが、メールで謝罪はあったものの対応が不十分だと思ったため、SNSに動画を投稿したといいます。
この映像を見た街の人は…。
自営業(30代)
「ちょっと不快かな。どんな手かわからないのに触られたら、安心して受け取れない」
大学生(20代)
「素手でやっていたので、衛生的にどうなのか」
ただ、この大学生は「食品が崩れていたというクレームが配達者に来るなら、直すのもあるのかな」という感想も述べました。
問題は、目撃していなければ、このすしが“そのまま口に入る可能性”があったということです。
撮影者
「(目撃して)ラッキーだなと。不幸中の幸いというか。食べられないですよね、いつもおすしとか頼むけど(今後)怖くて頼めない」
撮影者によると、動画が拡散されたあと、出前館から再びメールが届いたといいます。
出前館から届いたメール
「この度は配達員の対応によりご不快な結果となってしまい大変申し訳ございませんでした。対応した配達員を特定できましたので、厳重な処置をさせていただきました。今回のご注文についてはご返金対応を取らせていただきたく存じます」
出前館は私たちの取材に対し、動画の事実を認めた上で、今後の対応を検討しているということです。