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東京五輪 水不足防止で八ッ場ダム貯水開始

2020年3月10日 20:56

計画から68年を経て今月末に完成する群馬県の八ッ場ダムで、10日から本格的な貯水が始まった。この夏の東京オリンピック・パラリンピック期間中に首都圏での水不足を防ぐため、予定より早い貯水開始。

群馬県北部にある八ッ場ダムで建設計画が持ちあがったのは1952年。途中、政権交代で建設が一時中止されたが、68年の歳月を経て今月末に完成する。

国土交通省関東地方整備局は、ダムの安全性や機能の確認が終わったため、予定より早く、10日に本格的な貯水を開始したと発表した。

この冬は記録的な暖冬でダムの上流に雪が少なく、今後も雪解けによる水の流入が少ないことが予想されるため、夏場に渇水で水不足が生じるおそれがある。このため、予定より早く貯水を始めることで夏場の渇水を防ぎたいとしている。

八ッ場ダムのある利根川水系は、首都圏の大切な水がめとなっているうえ、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されるため、関東地方整備局では水不足にならないよう気象状況に注視してダムの運用をしたいとしている。