中古車販売大手「ビッグモーター」の保険金不正請求問題で、兼重社長は各地の店長宛てに送ったメッセージの中で、報道に対して強い不満を示しています。日本テレビの取材に対し、ビッグモーターからは「不適切な内容が含まれていることについて猛省しております」と回答がありました。

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1番になるためには、何でもアリだったのでしょうか。

21日、日本テレビの取材に対し、ビッグモーターは「文章については、当社兼重社長が従業員を激励するために送ったものになります。不適切な内容が含まれていることについて猛省しております」と回答しました。

ビッグモーターは、修理に出した車をひっかいたり、ゴルフボールを靴下に入れて車体をたたいたりするなどして、損害保険会社に対して保険金の水増し請求を行い、過剰な支払いを受け取っていたといいます。

連日、信じられない状況が報道されていますが、猛省している文章というのが、兼重宏行社長が各地の店長宛てに送った次のようなメッセージです。

兼重宏行社長の店長宛てメッセージ
「全社員の2％に満たない一部社員の過去の不祥事でも、世間の関心を集めるために会社全体の組織ぐるみだと決めつけて報道しています」

報道に対して強い不満を示していました。

猛省しているといいますが、ただ、事態が明らかになってから1度も公の場に姿をあらわしていません。

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ビッグモーターの問題は、世間を揺るがす事態となっています。

水増し請求をされていた損害保険会社を所管する金融庁は――

鈴木金融担当相
「報道を見まして、本当にこんなことがあるのかと。わが目を疑うような状況で、もし自分の車にああいうような行為を行われていた、あの報道が事実であれば、もうこれは、もう非常に不愉快なことであると」

鈴木金融担当相は不快感をあらわにしたうえで、「不適切な、保険契約者保護に欠けるような悪質な問題が認められた場合、法令に基づいて適切に対応する」と述べました。

また、斉藤国土交通相は、ビッグモーター側の聞き取りを行ったうえで、法律違反の疑いがあった場合、店舗などへの立ち入り検査も行う方針を示しました。ただ、ヒアリングに誰が対応するのか、会社側から回答はないということです。

自動車修理への信頼性を大きく失墜させた今回の問題。一刻も早いトップの口からの説明が求められます。