給付金10万円は「手あげ式」?いつ届く?
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月16日、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されることが決まりました。これによって何が変わるのでしょうか?
■「特定警戒都道府県」に指定されたのは13都道府県
4月7日の緊急事態宣言で対象となったのは、特に感染が拡大している地域である東京や千葉、神奈川などの7都府県でした。
しかし、今回はこれまで宣言が出されていた7都府県に加え、北海道、茨城、石川、岐阜、愛知、京都を加えた13都道府県を「特定警戒都道府県」に指定。「感染者数が100人を超えている」「感染者が短期間で急増している」という理由で、新しく6道府県が含まれました。
では「特定警戒都道府県」追加されたエリアと、そうでないエリアにはどんな差があるのでしょうか。
まず、全国の人に求められることは、外出自粛や在宅勤務などを行い、とにかく人との接触を8割減らすことです。
特定警戒都道府県は、そういった外出自粛などに加え「休業要請」や「施設の使用制限」などより強い措置が求められます。指定されていない他の34県は、感染状況や経済、社会への影響を踏まえ、どのような措置を講じるのかを各知事が判断します。
全国に緊急事態宣言を出した理由は、都市部から地方に人が移動し感染が拡大するおそれがあるため。実際、帰省した先で感染が確認された事例が相次いでいます。また、ゴールデンウイークの人の移動を最小化する狙いもあるといいます。
■給付金の配布開始は「5月中を目指す」
そして、国民1人につき一律10万円を給付する方向となった国民への給付金。この10万円の給付金はいつ手元に届くのでしょうか。政府与党は、4月17日から協議したうえで、20日には今年度の補正予算案を閣議決定する方針です。5月中の給付開始を目指すということです。
リーマンショックのときの定額給付金では、3か月近くかかったということで、公明党の斉藤幹事長は会見で「当時に比べてITも整いマイナンバー付与も済んでいる。年金受給者は振り込み口座もある」と述べるなど、あらゆる手段を組み合わせ、早く届ける仕組みが検討されています。
■受け取り方は手あげ式
では、私たちはどのようにしたら給付金を受け取れるのでしょうか?
麻生財務大臣は、今回の給付は一方的に支給するのではなく、要望される方に手をあげた方に配る「手あげ式」を行うと述べました。ただ、政府内には慎重な意見もあり、今後、調整が行われます。
方法については、自治体の窓口に行ってしまうと「3密」となる、感染対策上よくないとのことから「郵送」での手続きが基本となる見通しです。