500年後は日本人が全員「佐藤さん」に? 東北大学が試算発表
日本は世界で唯一、「夫婦が同じ名字にする」と法律で定められています。そんな名字をめぐって、4月1日に発表されたのは、約500年後、日本人全員の名字が「佐藤」になるという、エープリルフールのウソのような驚きの試算です。
東北大学 吉田浩教授
「2531年には100%になる。日本人が全部、佐藤さんを名乗るようになる」
東北大学の吉田浩教授の試算では、結婚などによって名字が減っていくことから、日本人の名字が全部「佐藤」になる未来がくるというのです。
◇
では、その「佐藤」さんは「予測された未来」をどう思うのか。news every.は1日、街で「佐藤さん」を探しました。
――お名前は?
「佐藤大輝です」
――ニュースは見ましたか?
佐藤さん
「初めて聞きました」
「私的には安心します。結婚すると違う名字を言われるので佐藤が統一されたらありがたい」
今、国民全体の約1.5%と、日本で一番多い名字といわれている「佐藤」さん。
佐藤さん
「一斉に振り返ることはあります。名字で佐藤だけしか呼ばれなくて何人か一斉に。珍しい名字にたまには憧れます」
佐藤さんが一緒にいた男性は、その“珍しい名字"でした。
――お名前は?
「助迫です」
なんとも珍しい名字、助迫(すけさこ)さん。響きが気に入っているといいますが…
――佐藤さんになるかも?
助迫さん
「ちょっと嫌ですね。やっぱありきたりなんで」
佐藤さん
「ショックですね」
今後、「佐藤」さんがどう増えるのか、「選択的夫婦別姓」を考える団体の依頼で行われた今回の試算。プロジェクトの担当者は、「あなたの名字がなくなるかもしれないと自分ごととして考えてもらえれば」としています。