【速報】韓国・尹大統領の拘束、きょうは断念 現地報道
尹錫悦大統領による非常戒厳をめぐり、捜査を進めている合同捜査本部は3日午前、尹大統領の拘束に乗り出しましたが、韓国メディアは午後、3日の拘束を断念したと伝えました。
尹大統領をめぐり、内乱を首謀した疑いで拘束令状を取っていた合同捜査本部は3日朝、大統領を拘束するため、強制捜査に踏み切りました。
これに対し、大統領の警備を担う大統領警護庁は、マイクロバスなどを大統領公邸の前に配備するなどして、捜査員らが敷地内に立ち入るのを一時、拒みました。
その後、協議が持たれた上で、午前8時には捜査員らの立ち入りが認められましたが、敷地内で軍部隊と対峙するなど混乱が続いていました。
こうした事態を受け、捜査本部は現場の捜査員らの安全が懸念され、拘束令状の執行はできないと判断し、3日の拘束は断念したと韓国メディアは伝えました。
捜査本部は「大統領の態度は非常に遺憾だ」としています。
今回の拘束にあたっては、捜査本部は不測の事態に備えて150人態勢という、異例とも言える規模で臨んでいましたが、想定以上の抵抗があり、3日の拘束の断念に追い込まれた形です。
今回の拘束令状は6日の来週月曜日まで有効で、捜査本部は今後の対応を検討するとしています。
一方、尹大統領の弁護団は「不法で無効な令状の執行は適法ではない」として、法的手続きで対抗する構えです。