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“アベノマスク”配布続くも…マスク出回る

2020年5月15日 19:29
“アベノマスク”配布続くも…マスク出回る

政府から配られる布マスクが届き始める一方で、最近では、多くの店でマスクを見かけるようになりました。中には、見上げるほどの高さにまで、マスクがつまれている店もあって価格も下がっているようです。

15日、郵便局に運び込まれた積み荷。政府配布の布マスク、いわゆる“アベノマスク”がついに北海道に到着したのです。

札幌・篠路郵便局、中谷圭宏郵便部長「しっかり間違いのないよう配達してまいります」

配布対象は、全国のおよそ6300万世帯。しかし、14日までに行き届いているのはおよそ511万世帯と全体の8パーセントほどにとどまっています。

その“アベノマスク”をめぐり、東京都内で見つけたのが“アベノマスクポスト”。浅草にあるギャラリーが始めた“アベノマスク”の回収ポスト。中には、たくさんの布マスクが入れられていました。集めたマスクはボランティア団体に無料で送付しているといいます。

アベノマスクポストを考案、渕川晶子さん「街を歩いていても“アベノマスク”をしている方を見たことはない。使わないなら、もらえない方たちに送ったらいいかなと」

取材中にも…。

布マスクを寄付しに来た人「結構マスクって持っている方が多いし、たぶん(布マスクは)使わないので、どこか寄付できたらいいなと思っていた」

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これは15日朝、都内の店で撮影された写真。人の背丈よりもはるかに高く積まれていたのは立体マスク。どうやってとればいいかわからないほどつまれています。街でも…。

every.「大量のマスクが店頭で売られています」

この地域では多くの店が値下げをしていました。

店員「(Q値段は1か月前と比べると?)ほぼ半分ですね。前は高くても売れたけれど今は全然…」

また、通販サイトでのマスクの最安値を調べられるウェブサイトによりますと、マスク1枚あたりの平均価格は、ピーク時、80円だったのが15日の時点では31円。ここ1か月ほどで60パーセント以上もダウンしています。

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その多くを中国からの輸入に頼るマスク。東京・八王子市のオフィス用品のネット通販を行う会社を訪れました。マスク需要の高まりをうけ、2か月ほど前から中国製マスクの輸入・販売を行っています。

プリンタス、上野洋一代表取締役「このあたり全部マスクです。今うちのほうで持っているマスクは40万枚くらい」

1箱2400枚入りのマスクの段ボールがずらり。現在、40万枚ほど確保しているといいます。

プリンタス、上野洋一代表取締役「あの頃(3・4月)はうちのほうも全然(マスクが)入らない。どうやって入れようかと四苦八苦していた状態。今はそれなりに欲しい数が入れられる状態になっています」。

厚労省によりますと、一時ほぼなくなった中国の輸入マスクは徐々に回復、国内の生産量とあわせて先月時点で7億枚供給できているということです。