祇園祭「山鉾巡行」中止で損失約186億円
京都・祇園祭の「山鉾巡行」が、新型コロナウイルスの影響で中止されたことについて、専門家が、京都府内の経済的損失は、およそ186億円に上ると試算しました。
関西大学の宮本勝浩名誉教授は、京都・祇園祭のハイライト、「山鉾巡行」が今年、中止されたことを受けて、経済的な損失を試算しました。
「山鉾巡行」は、祇園祭の前祭と後祭の2日間で行われる予定でしたが、過去のデータをもとに、今年訪れる観光客数を90万人と推計。宿泊費や飲食費、土産物代などの額を算出したところ、京都府内での経済的損失は、およそ186億7000万円に上るということです。
宮本名誉教授は、「京都の観光産業にとって非常に大きな経済的損失。来年は、多くの人が、『山鉾巡行』を楽しめることを願っている」としています。