秋篠宮ご一家が“手作り”医療用ガウン贈る
秋篠宮ご一家が、医療の現場で不足しているとの声を受け「医療用のガウン」を500着、手作りし、医療機関に贈られました。
先週末、鹿児島県の病院に届いたのは…市販のポリ袋で手作りされた透明な医療用ガウン。
済生会川内病院、看護師「これ秋篠宮さまから届いたんです」
実はこれ、秋篠宮ご一家から贈られた手作りのガウンなんです。全国に81の病院をもつ「恩賜財団済生会」は明治天皇によって設立され、現在、秋篠宮さまが総裁を務められています。
宮内庁によりますと先月11日、秋篠宮ご夫妻は長女の眞子さま、二女の佳子さまとともに「済生会」の関係者から新型コロナウイルスの状況について、オンライン会議で説明を受けられていました。
会議に参加した東京都済生会中央病院、樋口幸子看護部長「特にガウンが足りないんですよと、職員が会議室に集まりながら勤務しながらガウン作りを、ゴミ袋を使ってやっているんですよと(説明した)。(秋篠宮さまから)『ゴミ袋?そういうので作ってやっているんですか?』と」
この話を聞き、「少しでも助けになれば」とガウンの作製を決めたという秋篠宮ご一家。そしてオンライン会議からわずか4日後、東京の中央病院に100着もの医療用ガウンが届いたといいます。
樋口幸子看護部長「(ガウンの入った箱を)開けた瞬間に院長や私たちから『わあ~!』って。『すごいですね』って誰もが感動でした」
届いた医療用ガウンは、悠仁さまも加わった秋篠宮ご一家5人と宮家の職員が手作りされたということで、手首や襟元にすきまができないよう工夫され、胸元にはシールが貼られるなどかわいらしいものも。また、医療従事者への感謝やねぎらいの言葉が書かれた手書きのメッセージが添えられていました。
手作りのガウンとメッセージは病院で働くスタッフの元へ。
看護師「スマイル(シール)が貼ってある」「これが届いたメッセージカード」
東京都済生会中央病院、看護師「着たガウンを(患者に)見せて、『これ秋篠宮ご一家が作って寄付してくださったんですよ』て言ったら患者さんが泣きそうになってました」
医療現場への秋篠宮ご一家の思いがこめられた手作りガウンはその後も済生会に追加で贈られ、あわせて500着になりました。
それらは全国の病院に配られることとなり、都内の済生会本部ではその箱詰めの作業が行われていました。
恩賜財団済生会、渡辺世祐総務課長「医療現場はかなり疲弊していますので、これをいただくことによってかなり勇気がわくと思います」
ガウンを入れた箱にはメッセージカードのコピーも添えられました。
そのガウンが届いた1つ、静岡県の病院では…。
静岡済生会総合病院、大上規美子副看護部長「(Q着け心地はいかがですか?)いいですね。動きやすいですね」
医療現場への細やかな気遣いに感謝の声があがっていました。
東京都済生会中央病院、樋口幸子看護部長「(全国から)色んなご支援をいただいているので、ガウンにもちろん上下はありませんし、ただこれはこういった形で贈られているものだよと職員に伝えて、秋篠宮殿下もこうやって応援してくれてるよってことで奮い立たせながらやっているところです」