東京ディズニーランド 独自感染対策とは?
東京ディズ二ーランドは、7月1日から営業を再開するにあたり、感染対策を取り入れた新しい運営方法を29日に公開しました。
一方で、東京都では28日、緊急事態宣言が解除された後、最も多くの感染者が確認されました。
■感染状況を「東京アラート」にあてはめると?
28日の東京での新たな感染者は60人。このうちの39人が感染経路が不明です。
感染者は10代~90代の男女60人。このうち、20代・30代が合わせて45人と、全体の4分の3を占めています。また、夜の繁華街で働く人や客などは約半数にあたる31人です。“夜の街”関連と、20代・30代が多いという傾向は変わっていません。
東京都は30日に新しい指標を出すということですが、これまでの「東京アラート」の3つの指標に28日の数値を当てはめてみます。
1日あたりの新規感染者数は、「1週間平均20人以上」という目安に対し、47.7人。これは、かつて休業再要請の目安としていた50人に迫る数字です。
また、感染経路不明率も52.1%で、約1か月ぶりに「50%以上」という目安を上回っています。
そして、週単位の新規感染者の増加比は、1.39倍となり、目安の1を6月14日以降、ずっと超えているのが実情です。
『第2波が来ているのではないか』と思う人もいるかもしれませんが、東京都は現段階では『専門家の意見を聞く限り第2波ではない』、感染者が増えていることについては『数は増えているが夜の街関連や若い人が多く、他の年代に飛び火していないと思う』と述べています。
■東京以外でも広がる“夜の街”関連の感染
28日は全国でも112人と多くの感染者が確認されました。
栃木県宇都宮市のキャバクラでは28日、県内初のクラスターが発生しました。28日までに、この店で働く10代~30代の男女8人の感染が判明しています。
さいたま市内のキャバクラでも、28日までに合わせて8人の従業員の感染が確認されており、市は『集団感染の可能性が高い』とみています。
北海道小樽市では、昼のカラオケ利用客で感染が広がる“昼カラ”クラスターが問題となっていますが、28日は新たに14人、昼カラの利用客の感染が確認されました。
小樽市は、感染が広がる3店舗のうち1つがスナック「カレン」であると店名を公表しました。市は店名を公表した上で、6月1日以降に来店した人は申し出るよう、呼びかけています。スナック「カレン」では、すでに6人の感染が確認されています。
こうした事態に小樽市の迫市長は『緊急事態宣言レベル』だとして、29日から市内のほぼ全ての公共施設を休館にしました。
■東京ディズニーランドで新しい運営方法
こうした中、東京ディズニーランドは感染対策をした上で、7月1日から営業を再開します。29日、感染対策を取り入れた新しい運営方法を公開しました。
従業員をお客さんに見立てていろんな対策を公開しました。人気のパレードは園内の密を避けるために中止に。かわりに、キャラクターたちがフロートと呼ばれる乗り物に乗ってあいさつに回るということです。これも人の密集を避けるため、時間は明かさず不定期に行うということです。
他にも、『入園者はマスクを着用し、入り口で検温』『アトラクションは座席を1列あけるなど、一度に乗車する人数を減らす』『当面は入園者数を通常の半分以下に制限するため、チケットはオンライン販売のみ』『営業時間は、例年夏は夜10時までのことが多かったところを夜8時までに短縮』ということです。
感染者数は増えてきていますが、経済も回していかないといけないという実情があります。
みんなで知恵を絞り、新たな日常にしていかなければなりません。
2020年6月29日放送 news every.「ナゼナニっ?」より