カットもシャンプーもOK!ひもなしマスク
夏場にマスクをつけるという“新しい日常”に対応した、新しい発想のマスクが登場しています。蒸れや暑さ、耳の痛みを解決する、こだわりの新発想マスクを取材しました。
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この時期、マスクで困っていることについて街の人に聞いてみました。
――ずっとつけていると耳も痛くなっちゃうので(20代・会社員)
――紙(マスク)のときは(耳の裏が)かゆくなったり、どうしても痛くなったり(50代・主婦)
――耳の後ろがただれてきちゃってます。痛いと思って触ったらザラザラしていたから(50代・主婦)
ひもがよく当たる耳の裏が白くかぶれてしまうなど、病院ではマスクによる肌トラブルの相談が増加しています。
赤須医院皮膚科クリニック・赤須玲子先生「最近は湿度も高いから、さらに汗をかくようになって(マスクの)ひものところで(汗で)せきとめられて“汗あれ”を起こすんですね」
▼美容室で大人気!?“ひもがない”マスク
皮膚炎に悩む人が増える中、美容室が開発したマスク「salone de mask type-A」(5枚組1100円・送料別)が話題になっています。髪を切られる客をよく見てみると、マスクのひもがありません。
実はこのマスク、シャンプーでひもがぬれたり、カットでひもにハサミがひっかかったりすることを防ぐために開発された、ひもがないマスクなんです。
医療用のテープがついていて、顔に貼って使用します。
耳周りの不快感が少なく、ひもによる肌荒れが気になる人たちに人気で、生産が追いついていないため、現在は販売を中止したということです。(製造でき次第再販予定)
▼保冷剤で口元“ひんやり”快適マスク
三重県では1日、保冷剤メーカーの三重化学工業から新商品が発売されました。
新たに開発されたのは「保冷剤つき快適マスク」(1600円・税別)です。内側には2つのポケットがついていて、それぞれに凍らせた保冷剤を入れて使用します。
ほおに近い口元付近がひんやりするマスク。実は、保冷剤メーカーならではのこだわりがあるというのです。
いくら凍らせてもカチカチにはならないシャーベットタイプの保冷剤を使用し、顔へのやさしい肌触りを目指したといいます。
営業部・大林広和部長「(保冷剤の)中身に関しては安心・安全ということで、食品添加物の原料を使用して」
万が一、保冷剤が口に入ってもいいように、アイスクリームなどに使われている食品添加物を原料としているということです。
▼ベタつかずに口周りサラッと“水マスク”
福井県では寝具メーカーのオーシンが、水にぬらして、ひんやりさせる「ウォーターマスク」(990円)を開発しました。
水にぬらすと、口周りのベタつきが気になりそうですが、内側に寝具メーカーならではのこだわりのメッシュ素材を使用しているためサラッとしています。
メッシュはベッドのマットレスにも使われる技術で作られていて、立体的な隙間があり、通気性に優れているといいます。
渡辺哲広社長「(内側を)メッシュにしたことで(マスクの)中はしっかり水分を含んでいるが、口元はベタつきを防いでサラサラしている。寝具のノウハウをいかした夏マスクということで」
サーモカメラで、「ウォーターマスク」と一般的なマスクをつけたときの様子を比べると、口元の温度差がよくわかります。
先月に発売され、既に26万枚以上が売れているということです。
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新型コロナウイルスの感染“第2波”への懸念もある中、今、続々と“新発想マスク”が登場しています。