平日の朝にもかかわらず、街にできていた長い“行列”。朝早くから並んででも買い求めていたのは、1パック180円の「ポケモンカード」でした。

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記者（東京・秋葉原、27日午前9時半ごろ）
「すごい行列ができてる」

27日、東京・秋葉原には、朝から長蛇の列ができていました。しかも1か所だけでなく、行列はあちらこちらに…。通りかかった人は、この光景に…

「なんだろうな、なんかゲームの？」

“行列”に並ぶ人のお目当ては「ポケモンカード」です。27日、「ポケモンカード」の新商品が発売されたのです（※1パック5枚入り180円）。ここ数年で人気が急騰し、発売日にすぐ売り切れてしまうため、開店前に列をなしていました。

“ポケカ”ファンの大学生（20代）　
「いっぱい（抽選に）申し込んだんですけど、全部落ちちゃったので、買える列に並んだ」

ただ、1時間近く並んだものの…

“ポケカ”ファンの大学生（20代）
「あと15人とかで、切られました。激シブです」

あきらめきれず、別の店へ向かうと、約30分並んで、なんとか10パックを買うことができました。

“ポケカ”ファンの大学生（20代）　
「買えましたね。これが強そうだとウワサがあるので、うれしい」

対戦するのに有利になるというカードを求め、“ポケカ探しの旅”をこのあとも続けました。

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異様な盛り上がりをみせる「ポケモンカード」。入荷量が徐々に増えたことで、多くの人に行き渡るようになっているといいます。

晴れる屋2　渡辺翔店長
「今までは中学生以下限定で販売していたが、ようやく大人の方にも販売できる量になった」

一方、早朝の街で出会ったのは、アメリカ在住の日本人女性です。

アメリカ在住　“ポケカ”ファン
「（アメリカでもポケモンカードの）人気すごいですよ。昔のやつとか、日本のやつが人気です」

いまや89の国と地域で販売されるほど、世界中で人気となっているのです。

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人気の高まりとともに、問題視されてきたのが「転売」です。フリマサイトには、早くも今日発売されたカードが出品されていて、1箱5400円のはずが1000円ほど上乗せされ、出品されているケースもありました。

こうした“ポケカ熱”は、さまざまなところに広がっています。ブランドバッグやジュエリーなどを取り扱う大黒屋で、8月からポケモンカードなどの買い取りを始めたのです。

大黒屋 トレカ担当　飯村崇史さん
「バブルで、値上がりがすごかったので、商売としてやっていけるというのがきっかけ」

買い取ったカードは、一部の店舗で販売しているということです。

トレーディングカードという“遊びの枠”を超え、さまざまな業界に影響を及ぼしています。