バイデン政権、大麻規制を緩和へ 解熱鎮痛剤などと同分類に
アメリカのバイデン政権は16日、大麻の規制を緩和し、解熱鎮痛剤などと同じ程度の薬物に分類するための手続きを開始しました。
アメリカでは半数近くの州で大麻の娯楽目的での使用が合法化されていますが、国レベルでは違法となっています。
現在、大麻は乱用の危険性が高いヘロインなどと同じ「1類」に分類されていますが、司法省はこれを解熱鎮痛剤などと同じ「3類」に引き下げる手続きを開始しました。
アメリカメディアによりますと今回は大麻を全面的に合法化するわけではなく、規制を緩めることで医療用大麻の普及につながるとしています。
バイデン大統領
「大麻の使用や所持だけで誰も刑務所に入るべきではない。大麻に対する誤ったアプローチのせいであまりに多くの人生が狂ってしまった。私はその過ちを正すことを約束する」
ジャンピエール報道官は、会見で大麻の使用率はどの人種もほぼ同じであるのに、黒人などの逮捕率が高いことを指摘し、「長年の不公正を覆し歴史的な過ちを正すという公約を推し進めるものだ」と強調しました。
11月に大統領選挙を控える中、民主党の支持基盤である黒人有権者や若年層の支持拡大を図る狙いもあるとみられます。