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【解説】“脱マスク”いつ実現?…外すと「周りの目が気になる」 屋外は「原則不要」でも…

2022年10月11日 20:46
【解説】“脱マスク”いつ実現?…外すと「周りの目が気になる」 屋外は「原則不要」でも…

マスク生活も2年半がすぎた今、国をあげてマスク着用のあり方を見直す動きが出てきています。

・着け外し…街の人は
・“新ルール”検討へ
・同時流行の懸念も

以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。

■マスクを外していい場面とは? 

11日、東京都心は最高気温25.8℃と、6日ぶりに夏日となりました。まだまだ「マスクが息苦しい」と感じる季節ですが、マスクを外すことについて、街の人はどのように思っているのでしょうか。

10代学生
「結局、周りの目が一番気になるのが(マスクを)外せない理由だと思うので。みんな外しているなら、自分も外すとなりそう」

40代主婦
「普通に(マスクを)つけちゃうのが、当たり前になってる。ちょっと怖いかなって。まだ油断できないかなって」

70代主婦
「(マスクが)体の一部みたいになってるから」

では、どのような場面でマスクを外していいのか、改めて確認します。厚生労働省が“マスクを外していい場面”と“そうでない場面”をまとめました。

まず、屋内で外していいのは、周囲の人と距離が確保できて、会話をほとんどしない場合です。会話がある場合などは、マスクが必要です。

一方、屋外は原則、マスクは外していいとされています。しかし、マスクが必要なのは距離が保てない状態で会話をする場合です。ですから、1人で通勤・通学する時や、散歩をする時は外していいということになります。

今年5月に厚生労働省がまとめたものなんですが、あまり浸透していない、もしくは「屋外でも外せない」と判断している人がたくさんいるようです。政府としても、「マスクを外していい場面もある」ということを周知徹底したい考えです。

■首相周辺“屋外では原則マスクを外していい”

こうした中、岸田首相は9日、F1日本グランプリを観戦した際、首相は関係者らと並びながら、マスクを外して、その後はノーマスク姿で観戦していました。首相周辺によると、“今は屋外では原則マスクを外していい”と知ってほしいという狙いがあったそうです。

その岸田首相は6日、参院本会議で「感染拡大の可能性やウイルスの変異の可能性に留意しながら、マスク着用のルールを含めた感染対策を検討する」と述べました。つまり、屋外・屋内問わず、マスク着用のルールを整理するとしています。


この背景には、「世界と歩調を合わせる」ということが念頭にあります。9月に行われたイギリスのエリザベス女王の国葬では、屋内でも参列者はほとんどマスクをしていませんでした。日本と海外のマスク着用の意識の違いを感じる瞬間でもありました。

フランスは、5月時点で電車など全ての公共交通機関でのマスクの着用義務を撤廃しました。また、アメリカのニューヨーク州も9月、公共交通機関でのマスク着用義務を撤廃しました。実際、9月に撮影された地下鉄の写真を見ても、マスクを着けている人を見つける方が難しい状況です。

そして、お隣の韓国は9月26日から、屋外でのマスク着用義務が全面的に解除されました。屋外でのコンサートやスポーツ観戦などでも、マスクをつけなくてもいいというルールになりました。

■屋内「完全ノーマスク」実現のために…

マスク着脱のルールについて、今後、日本はどのようにしていくべきでしょうか。「日本で屋内も含めて、完全にノーマスクとするタイミングは今ではない」と指摘する専門家もいます。

国際医療福祉大学成田病院の松本哲哉・感染制御部長によると、「もちろん、国民はずっとマスクし続ける必要はない。脱マスクに向けた議論は必要」とした上で、「この冬はインフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念されているだけに、今、マスクを外す動きが進むと、感染拡大をさらに広げることになる」と指摘しています。

そして、屋内でも完全ノーマスクとするタイミングとして、松本氏は「冬の流行を越えた後、来年3月から4月ごろがいいのではないか」と話しています。

ただ、そのために必要なこととして、松本氏は「(1)春までに、新型コロナの感染者を抑えておくこと」、「(2)新型コロナの感染者がインフルエンザと同じレベルで受診できるなどの体制作り」、この2つが重要だと話しています。

インフルエンザとコロナの同時流行に、どう備えればいいのでしょうか。松本氏は「過去2年間、インフルは流行がなかったので、私たちは免疫を持っていない。特に重症化しやすい小さな子どもや高齢者はインフルエンザ用のワクチンをなるべく早く接種した方が良い」としています。

インフルエンザ用ワクチンの効果が持続する有効期間は5か月のため、今、打った場合も、冬の流行シーズンをカバーできるということです。

新型コロナについても、BA.5に対応したワクチンなどが打てるようになりますので、「重症化を防ぐためにも、順次打っていくことが望ましい」ということです。

     ◇

冬に向けて、もう少しだけ“現状維持”が続きますが、私たちの生活は制限が弱まり、コロナ前に着実に近づきつつあります。次は明るい春を迎えられるよう、あと少しだけ基本的な感染対策を守っていきましょう。

(2022年10月11日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)