【解説】“脱マスク”いつ実現?…外すと「周りの目が気になる」 屋外は「原則不要」でも…
マスク生活も2年半がすぎた今、国をあげてマスク着用のあり方を見直す動きが出てきています。
・着け外し…街の人は
・“新ルール”検討へ
・同時流行の懸念も
以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。
■マスクを外していい場面とは?
11日、東京都心は最高気温25.8℃と、6日ぶりに夏日となりました。まだまだ「マスクが息苦しい」と感じる季節ですが、マスクを外すことについて、街の人はどのように思っているのでしょうか。
10代学生
「結局、周りの目が一番気になるのが(マスクを)外せない理由だと思うので。みんな外しているなら、自分も外すとなりそう」
40代主婦
「普通に(マスクを)つけちゃうのが、当たり前になってる。ちょっと怖いかなって。まだ油断できないかなって」
70代主婦
「(マスクが)体の一部みたいになってるから」
では、どのような場面でマスクを外していいのか、改めて確認します。厚生労働省が“マスクを外していい場面”と“そうでない場面”をまとめました。
まず、屋内で外していいのは、周囲の人と距離が確保できて、会話をほとんどしない場合です。会話がある場合などは、マスクが必要です。
一方、屋外は原則、マスクは外していいとされています。しかし、マスクが必要なのは距離が保てない状態で会話をする場合です。ですから、1人で通勤・通学する時や、散歩をする時は外していいということになります。
今年5月に厚生労働省がまとめたものなんですが、あまり浸透していない、もしくは「屋外でも外せない」と判断している人がたくさんいるようです。政府としても、「マスクを外していい場面もある」ということを周知徹底したい考えです。
■首相周辺“屋外では原則マスクを外していい”
こうした中、岸田首相は9日、F1日本グランプリを観戦した際、首相は関係者らと並びながら、マスクを外して、その後はノーマスク姿で観戦していました。首相周辺によると、“今は屋外では原則マスクを外していい”と知ってほしいという狙いがあったそうです。
その岸田首相は6日、参院本会議で「感染拡大の可能性やウイルスの変異の可能性に留意しながら、マスク着用のルールを含めた感染対策を検討する」と述べました。つまり、屋外・屋内問わず、マスク着用のルールを整理するとしています。