西日本中心に黄砂飛来の可能性 花粉症の症状が重い方は花粉や黄砂との接触減らす対策を
10日(金)は、西日本を中心に黄砂が飛来する可能性があります。各地でスギ花粉飛散のピークを迎えており、特に花粉症の方は黄砂の影響によって症状が悪化するケースもあるため、注意が必要です。
大陸のゴビ砂漠付近を通過した低気圧によって上空に巻き上げられた黄砂が、偏西風に乗って西日本に近づいています。午前10時の気象衛星の観測によると、濃度は薄いものの、うっすらと茶色い黄砂とみられるものが黄海から西日本付近にみられます。
環境省が行っているライダー装置による観測(LIDAR: Light Detection And Ranging)でも、午前10時現在、長崎県の福江や島根県の松江で、濃度の薄い黄砂が観測されています。
気象庁の予想によると、10日(金)は西日本を中心に、11日(土)は北陸や北日本の一部にも黄砂が飛来する可能性があります。濃度は薄く、うっすらと空がかすむ程度とみられます。
ただ、現在九州から東北南部ではスギ花粉飛散のピークを迎えていて、最近の季節外れの暖かさによって記録的な大飛散となっているところもあります。花粉症の方は、黄砂の影響によって症状が悪化するケースも報告されていますので、外出の際はマスクやメガネに加え、花粉が付着しづらい素材の衣服を身につけるなどして、花粉や黄砂への接触を減らす対策が必要です。