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競争女子 ~私たちの生きる道~

2022年4月15日 14:43
競争女子 ~私たちの生きる道~
大学生、看護師、野菜ソムリエ、彼女たちのもうひとつの顔はカーレーサー。女性限定のカーレース「KYOJO CUP」(きょうじょカップ)頂点を目指す3選手に密着しました。

カーレースにかける女性たち「競争女子」。時速200キロのマシンを操り、アクセル全開で駆け抜ける。彼女たちが参戦する女性限定のレース「KYOJO CUP」。

ドライバーは、ICU勤務の看護師。20歳の大学生。57歳の野菜ソムリエなど、様々なキャリア。荻原友美さん。看護師として過酷な現場で働きながら、レーサーとして「KYOJO CUP」に参戦しています。

友美さん「夜勤やってテスト走行行って、仕事してジムでトレーニングして、仕事して移動してレースやって」

ディレクター「なんで続けるんですか?」

友美さん「レースも好きだし、看護師の仕事も好きだからどっちも辞められない」

この日は夜勤明けにトレーニング。なぜ、そこまでするのか?

友美さん「ストイックにやらなきゃ、もう追いつかないからね、だってみんな(レース)5歳ぐらいからやってるから、(私は)この前始めたぐらいのやつなんで」

10年前、カーレースを初めて観戦。そのスピードに魅了され、レースの虜に。往復4時間をかけ、静岡のサーキットに通い、ドライビングの精度を磨きます。

友美さん「優勝以外は全員負けなんですよ。小さいころからカート乗ってレースやってる子だったり、その中で勝ったら 絶対いいなとは思うし、それを証明したいですよね」

現在、日本でプロレーサーを生業(なりわい)にしている女性はほとんどいません。レースだけで生活することは極めて難しいといいます。

野菜ソムリエとレーサーを続けるのは57歳の荻原なお子さん。通称“おぎねぇ”。レジェンド的存在です。ソムリエなどで得た収入は、レースに出るための大事な費用となります。

なお子さん「(レースは)費用かかりますからね。自分が持っていくのか、もちろんスポンサーなのか、そういう体制をつくるのもドライバーの役目だから」

衰えていく体力…しかし肉体にムチを打ちます。

なお子さん「本当はここに縦ライン入るの見せたかったんですけど」

ディレクター「筋トレすれば筋肉つく?」

なお子さん「(筋トレ)ちゃんとやれば」

迎えた「KYOJO CUP」初戦・決勝。

友美さん「ちょっともう出てもらえますか」

およそ4.6キロのコースを10周走ります。

実況「さあスタート!ミスなくスタートを決められたのか」

200キロのスピードから、限界までブレーキを操る。この瞬間、彼女たちは奮えるといいます。看護師の荻原選手は…

実況「荻原が立ち上がりを考えてのラインどりだ!あ~山本止まれな~い!」「バトルだらけのKYOJO開幕戦を制したのは2年目の辻本!」

大学生の辻本始温選手。看護師の荻原友美選手が表彰台に。

なお子さん「ちょっと自滅パターンはありますけど、でもしょうがないです。これもレースなので」

わたしたち競女。

2022年2月13日(日) 放送NNNドキュメント『競争女子~私たちの生きる道~』(日本テレビ制作)を再編集しました。
※フルバージョンはHuluにて配信中