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「9歳4か月」史上最年少のプロ囲碁棋士誕生 目標は「世界一」

2022年8月17日 22:12
「9歳4か月」史上最年少のプロ囲碁棋士誕生 目標は「世界一」

大阪市の小学3年生の藤田怜央さんは来月、史上最年少の9歳4か月で囲碁のプロ棋士としてデビューします。17日、会見で意気込みを語りました。

    ◇

藤田怜央さん(9)は17日、多くの報道陣を前に少し恥ずかしそうな表情を見せていました。

――プロ入りおめでとうございます

関西棋院 藤田怜央さん(9)
「ありがとうございます。がんばります」

父 藤田陽彦さん
「もっと大きい声で」

関西棋院 藤田怜央さん(9)
「がんばります、がんばります」

藤田さんは大阪市の小学3年生で、来月1日に9歳4か月で囲碁のプロ棋士となるため、仲邑菫さんの10歳0か月の記録を抜き史上最年少のプロ棋士となります。

――プロ入りして今の気持ちは?

“囲碁の最年少プロ棋士” 藤田怜央さん(9)
「うれしいです。わくわくしています」

    ◇

藤田さんが囲碁に興味を持ったのは4歳の時で、母の晶子さんが囲碁サロンに連れて行ったのがきっかけです。入門からわずか10か月でアマチュア初段になり、その後、様々な大会で華々しい活躍を見せました。

当初から藤田さんに囲碁を教えていた囲碁サロンの林さんに話を聞きました。

――これまで成長を見てきて気持ちは?

囲碁サロン雅 林達也さん
「それはもう、ね…ちょっとごめんなさい」

泣いてしまった林さん。その後も涙は止まらず…

囲碁サロン雅 林達也さん
「感無量です。本当に感無量です。彼が来た時に対戦するんですけど、最近はほぼほぼサンドバッグです。これは、唯一の私の役得だと思います」

    ◇

ずっと近くで成長を見守ってきた父の陽彦さんは会見で――

父 藤田陽彦さん
「(怜央さんが)4歳くらいの時に、都道府県の面積を全部覚えたりとか」

――小さいころから特別な教育などは

父 藤田陽彦さん
「いや、僕はそういうことはしていなくて、どっちかというと格闘家になってほしかった。特にさせたのは運動です。できる限り時間をつくって公園に行かせた」

――プロになって対局してみたい棋士は

“囲碁の最年少プロ棋士” 藤田怜央さん(9)
「井山裕太4冠」

プロ棋士として第一歩を踏み出した藤田さん。新たな挑戦が始まります。

――目標は

“囲碁の最年少プロ棋士” 藤田怜央さん(9)
「世界一」

――世界一?

“囲碁の最年少プロ棋士” 藤田怜央さん(9)
「うん」