【解説】高齢者によるネット利用急増「生きがい」は使わない人の3倍以上の調査も 一方、”依存”本人気づかないケースも
子供だけでなく高齢者によるネットの利用が急増していることが、内閣府の調査で明らかになりました。利点も多い一方で、様々な課題も見えてきました。
「ネット利用する高齢者は“生きがい”が3倍」
「“1日3時間”以上利用する小学生が5割以上」
「便利・楽しい一方で心配な面も」
以上の3つのポイントについて詳しく解説します。
内閣府が公表した令和4年版高齢社会白書によると、65歳以上の男女でパソコンやスマホ等の情報機器について「使わない」と答えた人は17%でした。つまり8割以上の高齢者は、パソコンやスマホなど何らかの情報機器を使っているということになります。
では何に使うのか、以下のような結果となりました。
「インターネットで情報収集・ショッピング」 23.7%
「ツイッターやLINEなどのSNS利用」 13.1%
「パソコンのメールで家族や友人と連絡」 12.2%
そして、白書では、ネットを使っているかどうかが、高齢者の日々の“生きがい”にも影響していることが明らかになりました。
「情報機器を使わない」と答えた高齢者で生きがいを「十分感じている」と回答した人が10.3%だったのに対し、「インターネットやSNSなどを利用している」という高齢者では30%を超え、使わない人の3倍以上となりました。
コミュニケーションツールとして、家族や友人らと近況を伝え合ったり、写真や動画をシェアしたりすることで、生きがいにつながっている可能性がありそうです。
高齢者がネットをどのように使っているのか、街の人にも聞いてみました。
70代
「わからないことは何でもスマホ使って、調べ物とか趣味のことの連絡ですね」
70代
「手軽さ・便利さという点が、いろんな知識を広めてくれるし、LINEでつながる友達もすごく増えて、(スマホは)常に手放せない」