「高齢男性、拳銃で撃たれ…」奈良市消防局が無線記録を公表 安倍元首相銃撃
安倍元総理大臣が銃撃され死亡した事件で、現場で救命活動にあたった奈良市消防局が無線記録を公表しました。
公表された無線記録には、安倍元総理が現場ですでに重篤な状態にあり、ドクターヘリでの搬送が決まるなど消防本部と現場とのやりとりが記録されていました。
安倍元総理は今月8日、奈良市の駅前で、演説中に銃撃されました。
奈良市消防局では、事件発生直後の午前11時35分に、「高齢男性、拳銃で撃たれ現在心肺停止状態と思われる」「至急向かってください」などの交信がありました。
その5分後には、「本件ドクターヘリ出動させます」とヘリの出動要請が行われ、消防隊からヘリに対し、「頸部に銃創あり、初期波形にあっては心静止」と通信が行われていました。
安倍元総理は、搬送から約5時間後、銃撃での動脈損傷が致命傷となり、失血のため死亡が確認されました。
逮捕された山上容疑者は、動画投稿サイトを参考にして、銃を作ったと供述していますが、13日、警察が現場検証を行ったところ、発砲場所から90m先の建物に弾丸とみられる金属がめり込んでいるのが見つかました。
山上容疑者は、現場で押収された銃について、銃弾が6発入り、一度に発射することができると説明していて、警察は相当な威力があったとみて詳しく調べています。