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安倍元総理銃撃 事件前日、現場の防犯カメラに発砲音か?

2022年7月13日 16:06
安倍元総理銃撃 事件前日、現場の防犯カメラに発砲音か?

安倍元総理大臣が銃で撃たれ死亡した事件で、逮捕された男が「母親が祖父の土地を勝手に売り払い宗教団体につぎ込んだ」と供述していることが分かりました。

安倍元総理はガードレールに囲まれた場所に立っていて、山上徹也容疑者は、バスのロータリーがある少し開けた場所から発砲しました。

13日も警察の現場検証があり、発砲場所から約90メートル離れた立体駐車場の壁にも銃弾が当たったような痕が見つかりました。最も高いものでは、地上から8メートルの場所で見つかり、山上容疑者の銃は相当の威力があったものとみられます。

現場検証は13日午前5時前から、捜査員およそ50人態勢で行われ、残された銃弾を捜索しました。

また山上容疑者は、事件の前日に宗教団体の施設に向けて試し撃ちをしたと供述し、建物近くの防犯カメラには発砲音のような音が記録されていました。

そして、その後の捜査関係者への取材で、山上容疑者は、母親が宗教団体に多額の寄付をするなかで、「祖父の持っていた土地を勝手に売り払い団体につぎ込んだ」と、話していることが分かりました。

母親が入信する団体は旧統一教会だと分かっていて、登記簿によりますと、母親は、入信したとみられる1998年に相続した奈良市内2か所の宅地を翌年6月までに売却し、その後、破産しています。

山上容疑者は、「岸信介元総理が団体に関係があると思い孫の安倍元総理も関係があると思った」とも話しています。

警察は、山上容疑者が団体への恨みから安倍元総理に強い殺意を抱くようになった経緯について追及しています。